身近な歴史や民俗事象から情報を読み取り、観察することにより、山形への理解を深める。また、山形を知ることで、比較軸を形成し、さまざまな視点で社会を見ることができるようになることを目的とする。

１）山形の歴史民俗資料をpivot foot（軸足）にし、地域、日本、世界の行事、文化、思想を比較できる。【知識・理解】
２）考え方をまとめ、議論し、他者にわかりやすく説明できる。【態度・習慣】
３）資料を実際に扱うことで、観察方法、扱い方を身につけることができる。【技能】

学生主体型授業（アクティブラーニング）、山形、歴史民俗資料学、民俗学

A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：1～25％
C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％
D-1．演習、実習、実験等を行う機会がある。：1～25％
A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：1～25％
A-3．習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。：1～25％

本授業は、身近にある歴史や民俗に関する資料の扱い、情報収集、観察などの基礎的な方法を学ぶと共に、資料の見方などを学ぶ基幹科目です。

04.質の高い教育をみんなに
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に

基礎的な内容を講義し、その後課題を提示します。
課題に対して調査、報告、レポートを実施してもらいます。

担当教員は、学芸員（博物館勤務）を経験しており、この実務経験から博物館に関連したレポートの評価を行います。

１、歴史民俗資料学基礎論　オリエンテーション
２、やまがた（郷土）を学ぶ（地域調査方法入門）
３、地域と歴史民俗資料１
４、地域と歴史民俗資料２
５、地域と歴史民俗資料３
６、やまがたの口承資料を考える
７、怪異、モノノケ、不思議なことを読み解く
８、草木供養塔と草木塔
９、戦争と資料（軍事郵便と特別高等警察）
10、（ホンモノの古文書を資料化する）
11、調査１（課題設定、資料を調査する）
12、調査２（観察・調査・レポート準備）
13、まとめ・発表
14、【博物館見学１】
15、【博物館見学２】

２回分は博物館への参観、レポートになります。
ゲスト講師の講演が予定されています。

歴史的、民俗学的資料をみながら当時の人々の生活や思想を探求していきます。また、時代の様子がわかりやすいように写真、動画（映画）などを適宜活用します。現代、皆さんの生活環境と比較考察しながら講義を受けるように心がけてください。
講義の後、課題を設定し、調査してもらいます。

博物館への入館料、交通費は各自負担になります。
（※）東北文化の日などの入館無料日を活用してください。

紹介した民俗事象や、歴史資料などに関心をもち、様々な文献を読むことをお勧めします。興味をもった事象に関しては調査、探求へのアドバイスを行いますので積極的に質問してください。
準備学修に必要な学修時間の目安に関しては、授業内で詳しく説明します。

・レポートは、講義で学んだ内容をもとに、自身で資料観察の視点を定め歴史民俗系博物館へ２回訪ねてもらいます。「やまがたのミュージアム」のHPを参考に１カ所は山形県立博物館、もう１カ所は任意で参観し体験レポートを提出してもらいます。
・最終レポートは、課題設定、課題探求、課題解決の方法論がまとまっているかどうかを基準にします。

・平常点（参加度）30％
・レポート　　　　30％
・最終レポート　　40％

参考書『鷹取ゆう『ただいま収蔵品整理中!: 学芸員さんの細かすぎる日常』『日本民俗学概論』『現代民俗学入門』『民俗学入門』『日本怪異妖怪大事典』

「あるく・みる・きく・かんがえる」ことで今までの学校生活では体験した事のない知的探究心を育むことになります。自身で壁を作らず、挑戦してみてください。
歴史民俗資料学、調査方法が学べる講義です。歴史が苦手な人もぜひ受講してみてください。人文系だけでなく、理学部、工学部、医学部の履修が多い講義です。

原則としてWebclassのメッセージで常時質問を受付けます。対面のオフィスアワーとして「阿部研究室」（基盤教育1号館2階東側）において、予約制で受け付けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前にWebclassのメッセージで予約をお願いします。