(3T)共通化学実験(化学)
 Basic Chemistry Experiments (Chemistry)
 担当教員:栗山 恭直(KURIYAMA Yasunao)  近藤慎一(KONDO Shinichi)村瀬隆史(MURASE Takashi)栗原正人(KURIHARA Masato)松井淳(MATSUI Jun)崎山 博史(SAKIYAMA Hiroshi) 藤井 翔(FUJII Sho) 冨樫 貴成(TOGASHI Takanari) 臼杵 毅(USUKI Takeshi) 石崎 学(ISHIZAKI Manabu)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:第3ターム  単位数:1単位  開講形態:実験
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
化学実験の意義を述べ、安全に関する知識や倫理観について講義する。さらに、化学論文の作成過程を説明し、化学実験における実験ノートやレポートの作成法について講義する。また、分析・無機・有機化学の各分野における基本となる技法を学ぶためのテーマについて実験を行い、実験ノートやレポートを作成させ、それらについて講評する。

【授業の到達目標】
・定量分析、無機定性分析、有機化学反応をテーマに化学実験を行うことができる。【知識・理解】
・実験を安全に行なうための基礎知識・手法・倫理観を理解できる。【技能】
・実験結果のまとめ方や論理的な考察の仕方を理解できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
分析化学、無機化学、有機化学、定量分析、定性分析 学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
社会生活における広い視野・コミュニケーション能力・健全な批判精神等の醸成、並びに高等学校教育との接続に留意した理学分野の基礎的教育を基盤共通教育において行う。(CP)および理学全般にわたる科学・技術の基礎知識を身に付けている。(DP)により設計された科目である。高等学校から大学の専門科目への橋渡し的な位置づけとし、大学での専門実験に基づいた学習への基盤となる力を養う。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
06.安全な水とトイレを世界中に
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
講義及びグループごとの実験により行う。有機実験は、個人実験です。
・日程
第1回 化学実験の意義と実験を安全に行うための基礎知識1有機化学実験による実例
第2回 化学実験の意義と実験を安全に行うための基礎知識2無機化学実験による実例
第3回 レポートの作成法・化学実験操作の基本
第4回 溶液調整による電子天秤、秤量器具の使用習得
第5回 酸塩基滴定によるモル濃度の理解1 (塩酸の定量)
第6回 酸塩基滴定によるモル濃度の理解2食酢の定量)
第7回 レポートの解説・まとめ
第8回 科学者の道 「パスツールの生涯」

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1) 欠席しないこと。実験を欠席すると評価できない場合があります
2) 予習を欠かさないこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1) 事前に配布された実験手順を熟読し、実験を円滑に行えるよう予習する。
2) 与えられた課題に取り組むことで理解を深める。

【成績の評価】
・基準
1) 分析化学・無機化学・有機化学に関する基礎知識を修得していること。
   小テストおよび口頭での質問に正確に答えることができ
2) 化学実験が適切に行えること。
   分析して値を求めること、化合物の同定ができること、合成した化合物の性質を確認すること。
3) 実験で得たデータを適切に取り扱い論理的な考察ができること。
 
  以上の項目を正確にできることで合格とします。
・方法
知識に関する到達度(20%)および実技に関する到達度(80%)で評価する
それぞれの項目および実験に関して、小テスト、振り返りシート、口頭試問での確認を行う。

【テキスト・参考書】
テキストはwebclassから印刷してください。
学生のための化学実験安全ガイド 徂徠道夫ら 共著、東京化学同人
化学実験指針:山形大学理学部で作成する化学実験マニュアル
参考書:必要に応じて紹介する。

【その他】
・学生へのメッセージ
予習プリントを打ち出し、予習して実験に備えること。
最初に実験に関する説明を行うので、遅刻しないこと。
化学実験は非常に危険が伴います。実験中は私語などせずに集中して実施すること。
酸やアルカリなどの危険な試薬を使用します。白衣や保護めがねが必要になります。
裸眼やコンタクトは危険です。実験ノートを使用しますが、前期の実験で使用したノートでかまいません。新しく購入する必要はありません。
・オフィス・アワー
講義時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーは、各講義担当者がその講義毎にお知らせします。

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