化学変化を考える(化学)
 Chemical Reaction (Chemistry)
 担当教員:飯島 隆広(IIJIMA Takahiro)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義(一般)
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
化学は物質が示す様々な現象・性質・変化を原子や分子のレベルで捉え理解する学問です。この中の特に化学変化について、その基礎を身につけることがこの授業のねらいです。様々な化学反応が知られていますが、具体的な反応を順次個別に取り扱うのではなく(例としては取り上げますが)、一般論として何故その反応が起こるのか、または起こらないのか、などを考えていきます。

【授業の到達目標】
1)反応の駆動力を理解できる。【知識・理解】
2)反応の自発性(反応が自発的に進むか否か)を予測できる。【知識・理解】
3)平衡の系で起こる反応を予測できる。【知識・理解】
4)簡単な計算により反応を定量的に評価できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
分子,反応,エネルギー,平衡

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
高等学校から大学の専門科目への橋渡し的な位置づけとし、大学での学習及び生涯にわたる学習への基盤となる力を養います。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
毎回、講義(60分)と演習(30分)を行います。講義はスライドを用いて進めます。演習では、各回の講義に関連する問題を解いて理解を深めます。演習の時間だけでなく、講義中にも練習問題を解いていきます。
・日程
第1回  ガイダンス
第2回  状態変化
第3回  エントロピー
第4回  エンタルピー
第5回  ギブズエネルギー
第6回  反応速度
第7回  活性化エネルギー
第8回  化学平衡
第9回  酸塩基平衡
第10回 緩衝液と加水分解
第11回 中和滴定
第12回 溶解平衡
第13回 電気分解と電池
第14回 酸化還元平衡
第15回 まとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
予習の段階でよく分からなかったことを理解できるようにして下さい。また、必要に応じメモをとって下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
E-Learningシステム(WebClass)にアップする資料を授業の前に一読しておきましょう。授業中の問題で間違えたところは、きちんと解き直しておきましょう。

【成績の評価】
・基準
反応の駆動力、自発性、平衡、及び定量評価について理解できているかが成績評価の基準となります。
・方法
平常点(35%)と期末試験(65%)の合計で評価します。平常点は演習の得点です。

【テキスト・参考書】
テキストはありません。参考書は以下の通りです。
学術図書出版 「化学(第4版) 物質・エネルギ-・環境」
東京化学同人 「ブラディ ジェスパーセン 一般化学(下)」

【その他】
・学生へのメッセージ
丸暗記でなく化学変化の考え方を学びます。覚えることよりも理解することの方が好きな人は是非。内容は一から説明しますが、高校で化学を履修しているとスムーズに理解できるでしょう。
・オフィス・アワー
火曜日の10:30-12:00(基盤教育1号館2階飯島研究室)としますが、これ以外も在室時は随時対応します。

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