山形から考える地域産業(山形から考える)
 Local Industry in Yamagata(Yamagata Studies)
 担当教員:吉原 元子(YOSHIWARA Motoko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科経済・マネジメントコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
地域の人口減少が進めば地域経済の縮小につながり、さらなる人口減少を招くという悪循環が懸念されます。人口減少への対策として特に重要なことは、安定した仕事の確保であり、そのための地域産業の持続的発展です。
この講義は山形をフィールドとして、地域を支える産業をデータから捉えるとともに、「ものづくり」の現場を自分の目で確かめることで、地域経済の実態や課題について理解を深め、地域産業の将来を展望することが目的です。

【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
1)地域を支えている産業を統計データから推論できる【知識・理解】
2)地域の産業や企業の特徴を記述できる【知識・理解】
3)地域の産業・企業の特徴と課題をまとめて、プレゼンテーションできる【技能】
4)地域の産業や企業に関心を持ってフィールドワークに参加できる【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
山形、地域産業、内発的発展、製造業、フィールドワーク (工場見学)

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
山形の産業とその担い手である企業を考えることを通して、実践的な視点から知識を獲得し、多面的に現象を把握する力を養う。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
①WebClass教材を利用したオンライン(オンデマンド)学習と、②対面でのプレゼンテーション・ディスカッション・【フィールドワーク】を組み合わせて進めます。
①はWebClassで配信された教材を自分で進め、期日(原則1週間以内)までにミニレポートを提出します。②は冬休み期間に集中講義として行います。
・日程
本講義は集中講義形式で行います。
オンライン(オンデマンド)学習のための教材は、WebClassで12月から順次配信します。
対面での授業は、冬季休業期間中の1月8日(水)、9日(木)、10日(金)を予定しています。
第1回 オリエンテーション(WebClassにて教材配信)
第2・3回 地域産業と地域経済の基礎を学ぶ(WebClassにて教材配信)
第4・5回 『地域経済分析システム(RESAS)から地域産業の特徴を把握する』(WebClassにて教材配信)
第6・7・8回 内発的発展論を学ぶ(対面、1月8日)
第9・10・11・12・13回 【フィールドワーク:山形県のものづくり企業の調査】(対面、1月9日)
第14・15回 調査結果の分析・ディスカッション、まとめ(対面、1月10日)


【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)WebClassによる教材で計画的に課題を進める
2)ミニレポートやプレゼンテーションに取り組み、講義内容への理解を深める
3)事前準備に基づいてフィールドワークを進め、情報を正確に記録する
4)調査データをグループで検討し、内容を整理して発表する
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)準備学修に必要な学修時間の目安は、3時間/週
2)図書館やインターネットを活用して情報収集を行い、プレゼンテーションやフィールドワークの事前準備をする
3)講義内容や課題の取り組み方などについての疑問や不明点はそのままにせず、WebClassのメッセージなどを利用して確認する

【成績の評価】
・基準
以下を満たしていることが合格の基準です。
1)地域を支える産業を統計データから導く基礎的方法を理解していること
2)地域や企業の特徴を適切に記述できること
3)グループ単位で地域の産業・企業の特徴や課題をまとめ、発表できること
4)フィールドワークやグループワークに能動的に参加していること
・方法
上記基準1・2についてはミニレポート等の提出物(60%)を通して判断し、基準3・4はプレゼンテーションとディスカッションへの参加点(40%)にして評価します。

【テキスト・参考書】
特定のテキストは指定せず、レジュメを配布します。WebClassを使用しますので、受講前に登録して確認してください。
参考書として、枝廣淳子(2018)『地元経済を創りなおす』(岩波新書)を読んでおくと、より理解が深まるでしょう。

【その他】
・学生へのメッセージ
文系・理系を問わず、地域社会や産業の持続的発展に関心がある方に、ぜひ受講していただきたいと思います。
【注意点】フィールドワークに行く際に交通費・昼食代等がかかります。WebClassを通して詳細な日程等を連絡しますので、定期的にWebClassを確認してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーは、人文1号館3階吉原研究室にて、金曜日12:30~14:30の間に設けます。
これ以外の時間を希望する場合や質問のあるときはWebClassのメッセージで連絡してください。

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