オンラインゲーム・メタバース内の情報モラルを考える(数理科学)
  Considering information ethics in online games and the metaverse.(Mathematical Sciences)
 担当教員:加納 寛子(KANOH Hiroko)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
オンラインゲーム・メタバース内のコミュニケーションのずれやネットいじめなどをみつけ,その対処方法を考える.

【授業の到達目標】
(1)多様なメタバースにログインし,操作できる【技能】
(2)メタバース内で居室などを作成することができる【技能】
(3)メタバース内で起きている問題を発見し,抽出し,その背景などを踏まえ,解決すべき問いを立てることができる【知識・理解】
(4)自分で立てた問いに対し,問題解決方法を考え,データを元に分析することができる【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
メタバース,アバター,ネットいじめ,サイバーサイコロジー

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
情報社会で生きるために学ぶべき教養として位置づける教養科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
 メタバース内での操作やディスカッションによって授業を行う.
 VRゴーグルを持っている人は,VRゴーグルとPC双方からメタバースに入ることを推奨する.VRゴーグルを持っていない人用のゴーグルを調達できる場合には,貸し出しを行う.
 PCだけでも受講は可能であるが,実習室のPCには,メタバースのアプリケーションをインストールできないため,インストール可能なPCが必要である(OSの種類は問わない).
 実習室で授業を受講する場合は,実習室のPCでZOOMにログインし,自分のPCで,メタバースにログインして2画面で受講するとよい.
 自宅で授業を受講する場合は,PCのほかにもタブレットやスマホなども活用し,ZOOM画面とメタバース画面両方が見られるよう2画面で受講できるとよいが,必要要件ではない.
・日程
事前説明会を行います.事前説明会は,10月2日(水)の昼休みに,ZOOMで行います.ZOOMのURLは,Web classの中で提示します.
使用するメタバースのイメージと基本操作は下記のビデオを参照してください.

使用するメタバースのイメージビデオ 
https://www.youtube.com/watch?v=qD1ojV9prYk

基本操作 https://youtu.be/5cHg755_f_U

1日目:10月5日(土)
・メタバースに限定せず,ネット上で生起しがちな,コミュニケーションのずれや情報モラルについての講義
1・多様なメタバースにログインし,メタバース内で居室などを作成する

2日目:10月12日(土)
・テキストデータの分析方法の講義
・メタバース内で起きている問題を発見し,抽出し,その背景などを踏まえ,解決すべき問いを立てる

3日目:10月19日(土)
・自分で立てた問いに対し,問題解決方法を考え,データを元に分析する

4日目:分析した結果の発表 10月26日(土)

5日目:全体のまとめと小テスト(持ち込み可のオンラインテスト) 11月9日(土)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
 第2回目以降は,前の時間にどんなことを学んだのか,授業開始時に答えられるように準備しておいてください.
 説明の中の言葉の意味や操作方法がわからない場合は,インターネットで検索する習慣を身に着けてください.例えば,「機関ログイン」の意味
が分からなければ,インターネットで検索されてくる意味や操作方法でおよそ間違いはありません.
 また,文献を検索した時に,閲覧するためには有料であることがよくあります.そのような場合,「機関ログインを外す」操作をすれば,無料で
閲覧できる場合がありますので,試してみてください.
 学習時間については,大学設置基準通りです.半期15回の通常授業は2単位ですから,90時間の学習を予習・授業・復習を必要とすることに
なります.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 ポートフォリオを用いたBSブルームのタキソノミーによる評価を行います。学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安は,予習90分,復習90分です。90分の授業に対して,180分の自宅学習が原則です。
 課題に回答すれば終わりではなく,授業で扱ったテーマについて,自分で調べたり考えたことも随時授業ノート(フォーム)に記録してください。

【成績の評価】
・基準
・多様なメタバースにログインし,操作できる【技能】->5点
・メタバース内で居室などを作成することができる【技能】->10点
・メタバース内で起きている問題を発見し,抽出し,その背景などを踏まえ,解決すべき問いを立てることができる【知識・理解】->10点
・自分で立てた問いに対し,問題解決方法を考え,データを元に分析することができる【知識・理解】->75点
・方法
①レポート 20点
②メタバース内の作成物 20点
③小テスト(持ち込み可のオンラインテスト)20点
④ミニッツペーパー、リフレクションペーパー(紙ではなくWeb入力の授業ノート形式)20点
⑤その他   20点
ただし,①②③④のいずれかが0点(未提出)の場合は,不合格となります.
授業の中での宿題やグループワークでの課題は「その他」の中に含まれます.

【テキスト・参考書】
加納寛子(2021(第4版))『チャートで組み立てる レポート作成法』丸善
加納寛子(2014)『いじめサインの見抜き方』、金剛出版。

【その他】
・学生へのメッセージ
千利休の思想に[守・破・離]の思想があります.1年生の教養科目は,[守]の部分が中心です.まずはテキストや,文献・新聞などを読むことが
できるようになってください.また,ディスカッションで意見を述べるときには,思いつきの意見ではなく,エビデンス[根拠]を明確にした意見
を述べられるようにしてください.
・オフィス・アワー
特別な理由がない限りZOOMにて相談に対応します.時間は,主に授業終了後とします.それ以外は,下記フォームからZOOM接続を希望する日時を3パターン程度書いて連絡を取って下さい.
ホームページ:http://pbdspace.kj.yamagata-u.ac.jp/

g83203022-2024-G1-79906