【授業の目的】
近年の理科教育研究の実践的成果について理解し,地学教材研究・教材開発に関する知識・実践力の育成を目的とする.
【授業の到達目標】
中学校学習指導要領(理科)の地学分野の各項目について, 1.各項目の内容を理解できる.【知識・理解】 2.各項目の専門的なバックグラウンドを理解できる.【知識・理解】 3.各項目について教材を開発することができる.【知識・理解】 4.作成した教材のプレゼンテーションを行なうことができる.【技術】
【授業概要(キーワード)】
地学,教材開発,科学的概念
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
理科の一分野である地学に関する専門的知識を深め,教材開発する能力を養うものである.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
○ 初等及び中等学校における理科の教材開発の目的を明確にするため、理科教育の現状について、学習指導要領も含めて考察する。(演習) ○ 理科の教科内容の背景にある地球科学史と地学教材との関係について考察する。(演習) ○ 初等及び中等学校の理科の地学的領域の中から、具体的なテーマを設定して教材開発を行う。 ○ 各グループで作成した教材についてプレゼンテーション(模擬授業も含む)し、相互評価する。(グループ活動) ○ 地学の専門的分野から講述・講評する。(講義) ○ 履修者が地域の地学教材開発等を希望する場合は、授業計画を一部変更して行う。
・日程
第1回:ガイダンス(内容説明) 第2回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:鉱物 第3回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:地層 第4回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:化石・年代 第5回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:地球の歴史 第6回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:火山、火成岩 第7回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:自然災害 第8回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明: 堆積岩、砂 第9回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明: 大地の変化、変成岩 第10回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:気候 第11回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:海洋 第12回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:天体の動きと地球の自転・公転 第13回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:太陽系と惑星 第14回:教材開発と模擬授業、講評と補足説明:自然と環境・自然と人間、鉱物と人間社会 第15回:総評と各項目の補足説明
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
担当する模擬授業に関して,しっかり基礎知識を理解した上で教材開発を行ってください.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
地学関連や火山・地震災害,気象予測などのニュースについても,その都度調べてみましょう.
【成績の評価】
・基準
C(合格に必要な最低限度)基準: ・学部卒院生:理科(地学領域)の諸理論や諸法則を理解した上で、科学的概念を育成する教材を構想することができる。 ・現職教員院生:理科(地学領域)の諸理論や諸法則を理解した上で、科学的概念を育成する教材を開発することができる。
・方法
担当する分野の開発教材,発表,演示の内容:70% 各単元における小テストの成績:20% 模擬授業に参加する態度:10%
【テキスト・参考書】
テキスト:文科省 中学校学習指導要領解説 理科編. 参考書:必要に応じて参考書や論文を適宜提案します。
【その他】
・学生へのメッセージ
地学関連のニュースだけでなく,身近なところに地学教材があります.気づかなかったその存在に気づくようになりましょう.
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を竹林研究室(地域教育文化学部2号館)において、平日午後に16:00~17:00に設けます。なお授業、会議、学会出張・地質調査等で不在もありますので、事前にメールで連絡をお願いします。連絡先は初回の授業でお知らせします。
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