看護相談論
 Nursing Consultation
 担当教員:片岡 ひとみ(KATAOKA Hitomi) 佐藤 和佳子(SATO Wakako)
松田 友美(MATSUDA Yumi) 森鍵 祐子(MORIKAGI Yuko)藤田 愛(FUJITA Megumi)
齋藤 深雪(SAITO Miyuki)武田 洋子(TAKEDA Yoko)
今田 志保(KONTA Shiho)小児看護専門看護師
非常勤講師:後藤 慶(GOTO Kei)老人看護専門看護師

 担当教員の所属:医学系研究科看護学専共通科目(CNS・NP科目)
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):看護師、保健師として実務経験のある教員及び専門看護師が、オムニバス形式により、臨床での経験を活かし、各領域におけるコンサルテーションについて講義・演習を行う。
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:共通科目A 
【授業の目的】
看護職を含むケア提供者がかかえる実践的な問題を解決するために必要なコンサルテーションの基礎的知識と技術を修得する。

【授業の到達目標】
1.コンサルタントの役割である、1)エキスパートとしての役割、2)事実を発見する役割、3)客観的な観察者としての役割、4)何をするかを明らかにする役割、5)問題の共同解決者としての役割、6)教育者としての役割について説明できる。
2.コンサルテーションを進める上で必要な倫理的配慮を身につける。

【授業概要(キーワード)】
コンサルテーション、コンサルタント、倫理的配慮

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
課題を明確にし、高度実践看護師の役割の一つである相談能力を高める。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
各専門領域の教員がオムニバス形式で授業を行う。
基本的にはパワーポイント及び配布資料を用いた講義を行い、口頭で説明する。加えて、課題に沿ってグループワークを行い、グループ内でディスカッションした内容をまとめ発表する。
・日程
第1回 10月5日 概論:高度実践看護師によるコンサルテーションの意義、必要性について学習する(片岡)。
第2回 10月5日 地域看護:地域で生活する人々に必要な地域看護活動に関するコンサルテーションについて学習する(森鍵)。
第3~4回 10月19日 在宅看護:在宅看護の関連職種や組織に対するコンサルテーションについて、調整,相談,連携に必要な専門的知識・技術を学習し、看護職者の役割を討議する(松田)。
第5~6回 11月9日 がん看護:がん看護における倫理的ジレンマとコンサルテーションおよび専門的・組織的なコーディネーションの方略を学ぶ(武田)。
第7~8回 11月16日 老人看護:高齢者に特徴的な健康問題について、対象者・家族・他職種に関わる専門看護師のコンサルテーション、スーパービジョンの方法と技法を学ぶ(佐藤、後藤)。
第9~10回 11月30日 精神看護:病院や地域において、ケア提供者に生じる心理・社会的諸問題の解決にケア提供者自ら積極的に取り組むために、専門看護師の行うコンサルテーションの基礎知識、プロセス及びコンサルタントの役割を学習する(齋藤)。
第11~12回 12月14日母子看護:予後不良の新生児や生殖医療における倫理問題と意思決定の支援に関するコンサルテーションの必要性と、子育て相談や思春期の性に関する相談活動の組織化とその実践について学習する(藤田)。
第13~14回 1月25日小児看護:小児におけるコンサルテーションの特徴,基礎知識を学び,事例をもとにそのプロセスおよび方法を学ぶ(今田)。
第15回 2月8日 コンサルテーションのまとめ(片岡)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
課題作成にあたり、文献検索、情報収集を行う。
グループワークに積極的に参加する。
各自の予習内容を各グループで検討し、内容をとりまとめ代表者が発表する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前課題を期日までに作成する。
与えられた課題提出に向け、図書館やインターネットを活用し情報収集や配布資料の事前学習を行い、自分の考えをまとめることを勧める。

【成績の評価】
・基準
グループワークの参加状況、ディスカッション内容、プレゼンテーション資料の内容、期限内に課題作成されているか、レポート内容等を総合的に勘案し、高度実践看護師に必要なコンサルテーションについて説明できることを合格基準とする。
・方法
グループワークでのディスカッション20点、プレゼンテーション40点、レポート40点の成績を合計して評価する。

【テキスト・参考書】
テキスト・参考書として個別に指定するものはありませんが、各領域の担当教員が必要な資料を配布し、学生の理解に合わせて適宜指定します。

【その他】
・学生へのメッセージ
配布された資料を良く読み、高度実践看護師としての役割を各自深めて下さい。
・オフィス・アワー
片岡研究室において月曜日16:10~18:00(確実に面談したい場合には予約をお願いします)また、各領域の先生方への面談を希望したい場合には希望する教員に予約をお願いします。

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