基礎看護学特論Ⅱ
 Fundamental Nursing-Lecture Ⅱ
 担当教員:布施 淳子(FUSE Junko),片岡 ひとみ(KATAOKA Hitomi)
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):附属病院安全管理部における活動を通して,医療安全,看護管理等の課題への対応を指導する。
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:基礎看護学 
【授業の目的】
質の高い医療・ケア提供のための医療の質保証、リスクマネジメント、医療安全教育、医療倫理などの理論、医療安全の基本や体系的取り組みなどを理解し、討議することにより、高度な看護実践および教育への活用方法を修得する。

【授業の到達目標】
1.高度実践看護として医療の質保証と医療安全の基礎的知識と法的側面を理解し、医療事故防止対策を実践に結び付けることができる。
2.高度実践看護を必要とする事例に即した医療安全対策を立案し、評価することができる。

【授業概要(キーワード)】
医療の質保証、リスクマネジメント、医療安全教育、医療倫理

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:76~100%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
高度実践看護として医療の質保証と医療安全の基礎的知識と法的側面を理解し,臨床に即した医療安全防止対策を立案できる能力を身につけるものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
講義・演習のなかで臨床に即した事例を紹介し,その課題について討議を行う。
・日程
(毎週月曜日:3・4校時)
1.医療倫理
1)医療倫理と法的問題
2.医療管理
2)医療におけるリスクマネジメントの基本と方針
3)効率的な医療安全管理
4)医療安全を推進・管理する者に求められる能力と教育研修
3.医療安全
5)医療事故のメカニズムと人間工学的対策
6)医療事故防止の考え方
7)リスク分析とリスク対応
8)高度看護実践に対応する医療安全評価
4.ケアの質保証
9)医療の質保証の基本概念
10)TQM:Total Quality Management
11)MQI:Medical Quality Improvement
12)ISO:International Organization for Standardization
5.医療倫理、医療管理、医療安全、ケアの質保証に関する事例検討
13)人工呼吸器を装着している患者
14)創部ドレーンを装着している患者
15)中心栄養静脈カテーテルを装着している患者
特定行為研修「共通科目」医療安全学/特定行為実践:14.5時間講義、3.5時間演習、4.5時間実習


【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
紹介した参考書の内容を読み,与えられたテーマについて内容を取りまとめ,プレゼンテーションを行う。その課題について討議する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前に臨床で行われている医療安全等に関わる対策を参考書と照らし合わせてまとめ,理解を深めておく。

【成績の評価】
・基準
高度実践看護として医療の質保証と医療安全の基礎的知識と法的側面を理解し、医療事故防止対策と高度実践看護を必要とする事例に即した医療安全対策を立案し、評価することを理解していることが合格の基準である。
・方法
評価方法は討議(20点)、レポート(80点)を基準にして総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
1.医療安全とリスクマネジメント、嶋森好子ほか、ヌーベルヒロカワ
2.医療安全ワークブック、川村治子、医学書院
3.Understanding Patient Safety Robert M, McGraw Hill Medical
4.その他,担当教員が作成するプリントなどを資料として配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
高度実践看護を学ぶうえで,基盤となる科目になっている。臨床での活動を論理的に説明できるよう学ぶことが大切である。
・オフィス・アワー
月曜日から金曜日の16:10~17:10の間に設ける。会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合は事前に予約をお願いしたい。

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