看護病態機能学演習Ⅰ
 Nursing Pathophysiology-Practice I
 担当教員:石田 陽子(ISHIDA Yoko) 
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年、2年  開講学期:通年  単位数:8単位  開講形態:演習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:看護病態機能学 
【授業の目的】
看護病態機能学領域、感染症看護領域、創傷・オストミー・失禁ケア領域の研究の動向について、国内外の学術論文の講読とクリティークを通して把握する。研究の妥当性や信頼性、研究倫理等についてディスカッションすることにより、自身の研究課題や研究方法、研究の方向性を明確にできる基礎能力を習得する。併せて実験形態学に関する研究を行うための基礎知識、基本的手技を身につける。

【授業の到達目標】
授業計画に記載する各項目について、人体の構造と機能および病態の知識および実験形態学的研究手法をもとに自分の言葉で要約・説明できる。

【授業概要(キーワード)】
皮膚創傷、褥瘡、創傷感染

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
看護実践上の各課題について、病態機能学的観点から論理的に分析しその解決方法を見出す力を身につけるものである。
(看護学専攻のカリキュラムポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
1.受講学生の関心領域の国内外の学術論文を抄読する。
2.抄読した文献に関する資料作成およびプレゼンテーションを行う。
3.研究の妥当性や信頼性、研究倫理、研究の意義等についてディスカッションする。
・日程
以下の項目について理解を深め、看護実践上の課題を研究するための方法について学ぶ。
第1回 授業オリエンテーション
第2~4回 創傷ケアに関する学術論文の抄読
第5~6回 抄読した論文に関するプレゼンテーション
第7~8回 抄読論文の内容に関するディスカッション
第9~11回 褥瘡ケアに関する学術論文の抄読
第12~13回 抄読した論文に関するプレゼンテーション
第14~15回 抄読論文の内容に関するディスカッション
第16~18回 創傷感染に関する学術論文の抄読
第19~20回 抄読した論文に関するプレゼンテーション
第21~22回 抄読論文の内容に関するディスカッション
第23~25回 失禁ケアに関する学術論文の抄読
第26~27回 抄読した論文に関するプレゼンテーション
第28~29回 抄読論文の内容に関するディスカッション
第30~32回 静脈炎に対する看護ケアに関する学術論文の抄読
第33~34回 抄読した論文に関するプレゼンテーション
第35~36回 抄読論文の内容に関するディスカッション
第37~38回 感染管理に関する学術論文の抄読
第39~40回 抄読した論文に関するプレゼンテーション
第41~42回 抄読論文の内容に関するディスカッション
第43~45回 試験とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントで示されるプレゼンテーション内容をノートに筆記しその理解に努める。また研究手法の習得については、演習に積極的に参加し課題の理解に努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義および演習内容を自分の言葉で要約・説明できるよう整理してみる。理解の足りない内容はそのままにせず、質問するなどして解決に努める。

【成績の評価】
・基準
実験形態学的研究手法に関する基本的事項について用語を正しく用いて適切に説明できることを合格の基準とする。口頭試問(100点満点)の得点が60点以上を合格、60点未満を不合格とする。
・方法
演習への出席状況、演習中の態度を総合的に評価する。実験形態学的研究手法に関する理解度を総合的に評価する。授業最終回に口頭試問を行う。再試験は行わない。

【テキスト・参考書】
担当教員が使用する資料を配布し、必要に応じてテキストや参考書を紹介する。



【その他】
・学生へのメッセージ
看護実践場面をイメージしながら、その課題解決のために病態機能に関する基礎知識および実験形態学的研究手法がどのように活かされるのか実感してほしい。
・オフィス・アワー
授業終了後適宜応じる。会議や出張等で不在のこともあるため事前の予約をお願いしたい。連絡先は初回の授業オリエンテーション時に周知する。

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