看護病態機能学特論Ⅲ
 Nursing Pathophysiology - Lecture Ⅲ
 担当教員:石田 陽子(ISHIDA Yoko)科目責任者
荒川 満枝(ARAKAWA Mitsue)
濵本 洋(HAMAMOTO Hiroshi)
蜂谷 修(HACHIYA Osamu)
嘉糠 洋陸(KANUKA Hirotaka)
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医師あるいは看護師として実務経験のある教員がその診療および看護実践経験を活かし、感染に関する基本的事項および感染制御について講義を行う。
 開講学年:1年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:感染症看護 
【授業の目的】
感染症看護専門看護師にとって必須の知識である重要な病原微生物の特徴と感染が成立する仕組み、感染に対する免疫応答の仕組みについて学ぶ。さらに医療関連感染で問題となる病原微生物と患者管理について学ぶ。

【授業の到達目標】
1.感染制御において重要な病原微生物の特徴と感染が成立する仕組み、感染に対する免疫応答の仕組みについて説明できる。
2.医療関連感染で問題となる病原微生物と患者管理について説明できる。

【授業概要(キーワード)】
免疫応答の仕組み、感染成立の機序、病原微生物、患者管理

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
感染症看護専門看護師教育課程の科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
授業は担当教員による講義のほか、受講学生によるプレゼンテーションおよびディスカッションを行う。
・日程
1.微生物学概論:微生物検査の種類と方法 (濵本)
2.微生物学概論:感染症の診断過程、検査方法の検討、検査データの解釈(濵本)
3.免疫学概論:免疫応答の仕組み(荒川)
4.免疫学概論:免疫不全と易感染性、アレルギー(荒川)
5.感染成立の機序:宿主と微生物の相互関係、感染成立の要因と機序(石田)
6.細菌学概説:病原細菌と細菌感染症(濵本)
7.細菌学概説:耐性菌と耐性獲得のメカニズム(濵本)
8.真菌概説:主な病原真菌と真菌感染症(濵本)
9.原虫・寄生虫概説:主な原虫・寄生虫とその感染症(嘉糠)
10.ウイルス概説:主な病原ウイルスの特徴 (濵本)
11.ウイルス概説:主な病原ウイルス感染症と治療(濵本)
12.微生物取扱の基礎:感染症法、バイオセーフティー(石田)
13.医療関連感染で問題となる病原微生物の特徴(蜂谷)
14.医療関連感染で問題となる病原微生物の患者管理、治療(蜂谷)
15.感染症看護からみた患者管理、感染予防・まとめ(課題発表と全体討議)(石田)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義およびゼミナール形式。課題に対して学生が個人ワークを行いその内容を発表する。発表内容に対して全員で討論し学習を深める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで調べて理解を深める努力が不可欠です。

【成績の評価】
・基準
1.感染制御において重要な病原微生物の特徴と感染が成立する仕組み、感染に対する免疫応答の仕組みについて概説できる。
2.医療関連感染で問題となる病原微生物と患者管理について概説できる。
上記2点を合格の基準とします。
・方法
授業への参加状況(60%)、レポート(40%)により総合的に評価する。総合点で60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
病気が見えるvol.6 免疫・膠原病・感染症,メディックメディア

【その他】
・学生へのメッセージ
臨床における感染制御場面をイメージしながら、その課題解決のために本科目で得た基礎知識がどのように活かされるのか実感してほしい。
・オフィス・アワー
授業終了後適宜応じる。会議や出張等で不在のこともあるため事前の予約をお願いしたい。連絡先は初回のオリエンテーション時に周知する。

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