看護病態機能学特論Ⅵ
 Nursing Pathophysiology-Lecture Ⅵ
 担当教員:村田 恵理(MURATA Eri)
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:看護病態機能学 
【授業の目的】
看護ケア・療養者支援の改良や創成を行うため、生体の基本的成り立ちについて理解する。ヒト細胞の基本構造、増殖と破綻について学び、病気の発生機序や治療、副作用を細胞から組織までを一体として考察し、看護研究にその知識を生かせるようにする。

【授業の到達目標】
生命の基本的な単位である細胞の正常な営みについて概説できる。
細胞や組織の破綻、疾病の発症の分子メカニズムや治療との関連について理解する。

【授業概要(キーワード)】
細胞、タンパク質、DNA、細胞膜、ミトコンドリア、細胞内輸送、細胞内シグナル伝達、細胞骨格、細胞周期、がん、幹細胞

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
疾病の発症機序や生命現象、ヒトを科学的に理解するために基本となる科目

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
看護病態機能学特論Vに引き続き、その日のテーマに関する概要説明を聴いた後、質疑応答形式で学習を深める。
・日程
看護病態機能学特論Vに引き続き、以下の内容で授業を実施する。

1. 総論(細胞の概要)
2. タンパク質の構造と機能
3. DNAの構造と機能
4. DNAの複製と修復
5. 遺伝子発現調節
6. 組換えDNA技術
7. 細胞膜の構造と膜輸送
8. エネルギー代謝
9. ミトコンドリア
10. 細胞内輸送
11. 細胞の情報伝達
12. 細胞骨格
13. 細胞周期
14. 細胞のつくる社会(性、組織、幹細胞、がん、免疫など)
15. 発表会

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
その日のテーマについて疑問を持ちながら参加者同士で議論をすること。
発表会においては、全員が質問をし、議論を深めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
終了したテーマの中で興味を持った内容は他の参考書も利用して知識をさらに深めること。
発表会では、提示する教科書を中心に自分で調べて聴衆にわかりやすい発表資料を作成するよう心がけること。

【成績の評価】
・基準
細胞が生命の基本的な単位であることを理解している。
細胞の正常な営みについて概説できる。
細胞の破綻について理解し、興味のある疾病の分子メカニズムや治療との関連について概説できる。
・方法
講義への出席状況と質疑応答への参加度合いによる。
また、質問などから内容への理解や興味の程度を評価する。

【テキスト・参考書】
The Cell 細胞の分子生物学、監訳:中村桂子・松原謙一、ニュートンプレス
Essential 細胞生物学、監訳:中村桂子・松原謙一、南江堂

【その他】
・学生へのメッセージ
「細胞を知れば生命がわかる」をスタンスとして講義を進めます。細胞レベルの出来事が生体に与える影響を考えながら参加してください。主体的で積極的な参加を期待します。
・オフィス・アワー
4階の研究室に在室している場合は随時相談を受け付けます。
会議、研究、出張で不在の場合や実験中で応じられない場合もあるため、確実に面談したい場合は事前予約をお願いします。

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