フィジカルアセスメント
 Physical Assessment
 担当教員:松田 友美(MATSUDA Yumi),志田 淳子(SHIDA Junko),宇野 智咲(UNO Chisaki),
今田 恒夫(KONTA Tsuneo)医学系研究科公衆衛生学・衛生学講座
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻在宅看護学分野 専共通科目(CNS・NP科目)
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):人体構造・組織学的研究および臨床経験・病棟回診(褥瘡チーム 栄養サポートチーム)での経験を活用して、がんの療養者ヘの在宅療養や緩和ケア支援に必要となる心身のフィジカルアセスメント能力育成のための講義・演習を行う。
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:共通科目B 
【授業の目的】
高度実践看護師の役割を果たすための臨床判断ができるよう、複雑で多様な健康問題をもった対象者に対して、高度かつ適切な看護を実践するために必要なフィジカルアセスメントの知識と技術を習得する。

【授業の到達目標】
1.対象者の身体や症状、心理・社会的側面も併せた系統的および包括的なフィジカルアセスメントを実施できる。
2.フィジカルアセスメントに必要な人体の構造及び機能の知識を活用し、対象の身体状況、心理・社会的側面の系統的なアセスメントが実施できる。
3.実施したフィジカルアセスメントの結果が専門用語を用いて正確に記述できる。

【授業概要(キーワード)】
フィジカルアセスメント 心理・社会的側面のアセスメント 臨床推論

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
高度な看護を実践をするための基盤としてフィジカルアセスメント能力を育成する専門基礎発展科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
講義および演習を組合せて授業を進める。
演習はフィジカルアセスメント技術およびシミュレーターを用いた演習、超音波エコーによる臓器の描出をおこなう。
・日程
「全国がんプロe-learningクラウド」を利用したe-learning、講義および課題と演習を組み合わせて授業展開する。 詳細な日程は初回の講義で連絡する。

1.総論:看護実践のためのアセスメントとフィジカルアセスメント(松田)
2.フィジカルアセスメントに必要な体位や環境と基本技術(演習)
(身体診察基本手技の理論と演習・実習を含む) (松田、今田)
3.系統別フィジカルアセスメント
1)全身状態とバイタルサイン、頭頸部・外皮系のアセスメント(松田)
2)呼吸器系・循環器系のアセスメント(e-learning)
3)1)・2)回のe-learningに関する質疑、事例に基づいた演習(松田、今田)
(部位別身体診察手技と所見の理論と演習・実習:全身状態とバイタルサイン/頭頸部/胸部/腹部/四肢・脊柱を含む)
4)消化器系のアセスメント(e-learning)
5)運動系のアセスメント(e-learning)
6)4)・5)回のe-learningに関する質疑、事例に基づいた演習(松田、今田)
(部位別身体診察手技と所見の理論と演習・実習:全身状態とバイタルサイン/頭頸部/胸部/腹部/四肢・脊柱を含む)
7)中枢神経系・感覚系のアセスメント(e-learning)
8)生殖器系のアセスメント(e-learning)
9)7)・8)回のe-learningに関する質疑、事例に基づいた演習(松田、今田)
(部位別身体診察手技と所見の理論と演習・実習:全身状態とバイタルサイン/頭頸部/胸部/腹部/四肢・脊柱/泌尿・生殖器/乳房・リンパ節を含む)
10)痛みのアセスメント、精神症状のアセスメント(e-learning)
11)10)回のe-learningに関する質疑、事例に基づいた演習(松田、今田)
(部位別身体診察手技と所見の理論と演習・実習:全身状態とバイタルサイン/頭頸部/胸部/腹部/四肢・脊柱/泌尿・生殖器/乳房・リンパ節/神経系を含む)
4.包括的フィジカルアセスメントの展開:フィジカルアセスメントと看護ケア 症状の評価、超音波エコーの活用(松田)
5.症状のフィジカルアセスメントと看護ケア:事例展開(講義・課題発表、演習)(松田、今田)

特定行為研修「共通科目」フィジカルアセスメント: 12時間講義 3.5時間演習 7時間実習(身体診察)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義に際し受講中は積極的に発言すること。学習してきた内容を踏まえて実施内容や技術に対して意見を示すこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義内でのディスカッションに積極的に参加できるよう、自分の意見を述べることができるよう講義範囲に対する予習をした上で参加すること。

【成績の評価】
・基準
各フィジカルアセスメントの講義および演習での技術実践において、基本的な知識や技術を理解し実践できているかを見て判断する。
・方法
出席(20点)、レポート(20点)その他受講姿勢等を各担当教員が総合して成績評価する。

【テキスト・参考書】
この授業では担当教員が作成する資料を中心に行う。
担当する教員が必要に応じて教科書を指定する。

【その他】
・学生へのメッセージ
接続のためのアカウント、接続用件、接続方法、学内設備についての詳細は、学務課大学院担当に問い合わせること。
・オフィス・アワー
原則、開校日終了後~
その他は担当教員にアポイントをとり事前に日時を調整すること。

14051005-2024-1405-14581