高度実践看護学実習Ⅳ
 Advanced Nursing - Practice Ⅳ
 担当教員:片岡 ひとみ(KATAOKA Hitomi),櫻田 香(SAKURADA Kaori),
磯部 秀樹(ISOBE Hideki) 済生会山形済生病院外科部長
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医師または看護師としての実務経験のある教員が、その経験を活かし、診療看護師(NP)/高度実践看護師に求められる能力・役割・責任に関する講義・演習、実習指導を行う。
 開講学年:2年  開講学期:通年  単位数:2単位  開講形態:実習(臨床講義・演習を含む)
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:高度実践看護学 
【授業の目的】
健康問題を持つあらゆる発達段階の対象が地域での生活を基盤とした療養を継続するために必要な訪問看護ステーションや外来、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟における診療看護師(NP)/高度実践看護の役割について理解する。

【授業の到達目標】
1.在宅療養中の患者の予防的ケアの必要性の判断や典型的な症状のアセスメント、緊急性の判断ができる。
2.在宅療養中の患者のアセスメントについて、医師への照会が実施できる。
3.在宅療養中の患者の予防接種の必要性と医師への照会が実施できる。
4.一般病院に受診する患者の典型的な症状やよく見られる疾患について,医師の指導の下で臨床推論が実施でき,必要な検査治療が説明できる。
5.医師の指示のもと、必要な検査処置が実施できる。
6.在宅療養に移行するための、包括的マネジメント、療養相談、生活指導が実施できる。

【授業概要(キーワード)】
在宅療養、アセスメント、臨床推論

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
診療看護師(NP)/高度実践看護師に必要な包括的なアセスメント能力を高め、診療看護師(NP)/高度実践看護師として求められる高度な看護実践能力を深める。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
1.在宅療養中の患者に起こりやすい症状や疾患について鑑別診断を想定しながら問診やフィジカルアセスメント、在宅でできる検査を見学・実施し,そのプロセスを理解する。
2.問診や検査をもとに、患者の病態や診断に関する臨床推論、症状マネジメントを実施する。その結果を医師に報告する。
3.典型的な症状に対して実施可能な初期対応の方法について見学・実施する。特走の医療行為について,医師の指示書に基づき,認定看護師等の指導のもと実施する。
4.地域括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟において,患者を受け持ち在宅療養に向けた健康教育や生活指導の計画を立案し実施する。
5.1例以上のケースレポートを作成する。レポートは診療看護師(NP)としてのアセスメント、考察及び文献的考察を加え検討する。
6.ケースレポートをもとに、臨床推論や必要な検査、治療、倫理的配慮、医療安全等について演習形式で学習を深める。
・日程
実習時間は原則8時~16時半(月~金)とする。進捗状況に応じ適宜修正する。
実習開始前 2時間 実習計画の立案
第1~2週
・長期呼吸療法等に係る事項
・ろう孔管理関連
実習終了後 8時間 ケースレポート作成、症例検討会を行う。

*特定行為研修の学ぶべき事項については、「令和6年度山形大学大学院医学系研究科看護学専攻(博士課程)便覧」を確認すること。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
特定行為及びの手順書の内容を確認する。
対象となる領域に該当する患者の疾患、検査、治療についてまとめる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実習内容に応じて課題を課すので、与えられた課題提出に向け、図書館やインターネットを活用し情報収集や配布資料の事前学習を行い、自分の考えをまとめることを勧める。

【成績の評価】
・基準
直接的観察評価法による評価、ケースレポート、積極的な実習への参加状況を総合的に勘案し合格基準とする。
・方法
観察評価50点、ケースレポート50点の成績を合計して評価する。

【テキスト・参考書】
塚本容子・石川倫子・福田広美編 症状別アセスメント メヂカルフレンド社 2016年

【その他】
・学生へのメッセージ
配布された資料をよく読み、診療看護師(NP)/高度実践看護師の役割について各自考えを深めて下さい。
・オフィス・アワー
片岡研究室において実習期間中の16:30~18:00(確実に面談したい場合は、事前に予約をお願いします。)

14051140-2024-1405-14593