高度実践看護学実習Ⅴ
 Advanced Nursing - Practice Ⅴ
 担当教員:片岡 ひとみ(KATAOKA Hitomi),櫻田 香(SAKURADA Kaori),後任(未定),
中根正樹(NAKANE Masaki), 内田徹郎(UCHIDA Tetsuro), 渡辺昌文(WATANABE Masafumi)
 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医師または看護師としての実務経験のある教員が、その経験を活かし、診療看護師(NP)/高度実践看護師に求められる能力・役割・責任に関する講義・演習、実習指導を行う。
 開講学年:2年  開講学期:通年  単位数:5単位  開講形態:実習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:高度実践看護学 
【授業の目的】
典型的な症状や疾病の臨床推論や包括的なアセスメント能力を習得し、チーム医療において診療看護師(NP)/高度実践看護師としてCareとCureを統合する。

【授業の到達目標】
1.様々な健康レベルにある対象に対し、 CareとCureを統合した高度な実践能力を身につける。
2.臨床推論に基づく包括的なアセスメントが実施できる。
3.チーム医療におけるチームメンバーとしての役割を果たし、関係部署と連携をとりながら、医師の指示のもと必要な治療を安全に実施できる能力を身につける。
4.患者や家族に倫理的な配慮を行い、患者や家族の意思決定を支援することができる。

【授業概要(キーワード)】
臨床推論、チーム医療、医療安全、倫理的配慮

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
診療看護師(NP)/高度実践看護師に必要な包括的なアセスメント能力を高め、診療看護師(NP)/高度実践看護師として求められる高度な看護実践能力を深める。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
臨床推論やフィジカルエグザミネーションスキルの習得および治療の理解および特定行為の実践に焦点を当てて実施する。
1.典型的な症状に対して,鑑別診断を想定しながら問診やフィジカルアセスメント,各種検査を見学実習する。
2.医師の指導のもと、問診や各種検査をもとに,患者の病態や診断に関する臨床推論、症状マネジメントを実施する。
3.典型的な症状に対して診断された病態に対応する初期治療の方法について見学実習する。
4.特定の医療行為について,医師の指示のもと実施する。
5.1例以上、ケースレポートを作成する。レポートは診療看護師(NP)としてのアセスメント、考察及び文献的考察を加え検討する。
6.ケースレポートをもとに,臨床推論や倫理的配慮,医療安全等について総合的に演習形式で学習を深める。

・日程
実習時間は原則8時~16時半(月~金)とする。進捗状況に応じ適宜修正する。
実習開始前 5時間 実習計画の立案
第1~2週 呼吸器関連、術後疼痛関連
第3~5週 動脈血液ガス分析関連、循環動態に係る薬剤投与関連
実習終了後 20時間 ケースレポート作成
事例検討の目的、方法の理解
効果的なプレゼンテーション作成方法の理解、症例検討会

*特定行為研修の学ぶべき事項については、「令和6年度山形大学大学院医学系研究科看護学専攻(博士課程)便覧」を確認すること。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
特定行為及びの手順書の内容を確認する。
対象となる領域に該当する患者の疾患、検査、治療についてまとめる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実習内容に応じて課題を課すので、与えられた課題提出に向け、図書館やインターネットを活用し情報収集や配布資料の事前学習を行い、自分の考えをまとめることを勧める。

【成績の評価】
・基準
直接的観察評価法による評価、ケースレポート、積極的な実習への参加状況を総合的に勘案し合格基準とする。
・方法
観察評価50点、ケースレポート50点の成績を合計して評価する。

【テキスト・参考書】
塚本容子・石川倫子・福田広美編 症状別アセスメント メヂカルフレンド社 2016年

【その他】
・学生へのメッセージ
配布された資料をよく読み、診療看護師(NP)/高度実践看護師の役割について各自考えを深めて下さい。
・オフィス・アワー
片岡研究室において実習期間中の16:30~18:00(確実に面談したい場合は、事前に予約をお願いします。)

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