【授業の目的】
プライマリケア看護において一般的によく見られる疾病に関する薬物及び非薬物療法に関する知識と高度な看護実践及び技術(臨床推論、鑑別診断、臨床検査、臨床判断に関する知識と技術、この領域に適した医行為を含む)について学び、実践方策を修得することを目的とする。
【授業の到達目標】
プライマリケア看護に必要な一般的によく見られる疾病について、臨床判断、検査、治療(薬物、非薬物療法)について説明出来るようになる。 地域でよく見られる疾病への初期対応や比較的軽い症状や慢性疾患を持つ様々な訴えに対して、看護学の視点から包括的アセスメントを行い疾病の予防や疾病管理のための方略について説明出来るようになる。
【授業概要(キーワード)】
高度看護実践、プライマリ看護、地域医療、臨床推論
【科目の位置付け】
高度看護実践に必要な疾病に関する知識を習得する授業である。看護学専攻の博士前期課程のディプロマ・ポリシー(1.科学的根拠に基づき、看護の現象、実践技能およびシステム上の課題をあきらかにし解決するために、看護の研究を邁進できる能力を獲得している 2.現代社会が直面する看護・介護に関する諸課題についての教育・研究・実践活動を自立して展開できる能力を有している)に関与する重要な内容である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
授業は資料とパワーポイントを用いて行う。事例検討により臨床推論を行い討論する。
・日程
授業は、後期,木曜日7・8校時に行う。日程は、初回開講日にお知らせします。授業内容は次のとおりです。 第1~2回目 地域の急性状況の緊急時対応、診断、検査、治療:ケーススタディ かぜ症候群(急性気道感染症)、感染性胃腸炎、尿路感染症(未定) 第3~4回目 損傷(窒息、頭部外傷、くも膜下出血、腹部、四肢/骨盤) 精神急性症状(せん妄、不穏、てんかん)(未定) 第5~6回目 慢性疾患の予防から早期発見、診断、検査、治療:ケーススタディ 糖尿病、高血圧症、狭心症、脳梗塞、慢性腎臓病、膠原病(未定) 第7~8回目 COPD、気管支喘息、熱中症、血液・リンパ系疾患(未定) 第9~10回目 関節症、パーキンソン病、パーキンソン症候群、感覚器疾患(未定) 第11~12回目 統合失調症、うつ、アルコール性精神疾患、てんかん(未定) 第13~14回目 胃がん、肺がん、肝硬変(未定) 第15回目 地域における日常疾患管理の課題(未定・片岡) 第16回目 レポート発表会とまとめ(未定・片岡) 特定行為研修 第1回~14回:「共通科目」疾病・臨床病態概論について学ぶ 17.5時間講義 3.5時間演習
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で配布される資料を十分に活用して授業内容を理解する。 討論に積極的に参加して自分の意見を述べる。テキストを参考にして授業内容の理解を深める。疑問点は積極的に講師に質問して疑問点を明らかにする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
テキストや授業で配布される資料を用いて、十分な予習と復習を行い、授業内容の理解を確実なものとしてください。
【成績の評価】
・基準
合格基準は、高度実践看護に必要な疾病や地域医療に関する知識を得て、それらについて的確に説明できることである。
・方法
授業参加点20点および課題レポート80点として100点満点中、合計60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
今日の治療と看護 永井良三・太田健編集 南江堂
【その他】
・学生へのメッセージ
高度看護実践に必要な重要な疾病および地域医療について集中的に講義を行います。
・オフィス・アワー
授業時間以外に学生の質問に答える「オフィスアワー」を看護学科棟の看護学科担当教員研究室において、毎週火曜日の16:00~17:00に設けます。会議や出張などで不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は初回の演習でお知らせします。
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