成人・老年看護学演習Ⅴ
 Advanced Adult and Gerontological Nursing-Practice V
 担当教員:佐藤 和佳子(SATO Wakako)

 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻臨床看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):本演習担当領域に関する高度実践看護について、熟達した教育・研究および実践に関する高度の実績を有する。
 開講学年:1年,2年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:成人・老年看護学(慢性期) 
【授業の目的】
(老年看護専攻教育課程)
1.老人看護専門看護師として活動するための老年看護の諸理論・倫理について習得する。
2.老人看護専門看護師の役割・機能について習得する。
3.複雑な病態、慢性疾患を有する成人・老年期にある患者への高度実践看護に用いる、Evidence Based Practice:EBPの理論枠みと活用実践例に
ついて習得する。
(成人・老年看護学(慢性期)教育課程)
1.高齢者看護・介護の理論、技術・システムについて、老年看護学基本理論、倫理を題材に、知識基盤を深める。
2.複雑な病態、慢性疾患を有する成人・老年期にある患者への高度実践看護に用いる、Evidence Based Practice:EBPの理論枠みと活用実践例に
ついて習得する。

【授業の到達目標】
(老年看護専攻教育課程)
1.老人看護専門看護師として活動するための老年看護の諸理論・倫理について具体的に説明できる。
2.老人看護専門看護師の役割・機能について説明できる。
3.複雑な病態、慢性疾患を有する成人・老年期にある患者への高度実践看護に用いる、Evidence Based Practice:EBPの理論枠みと活用実践例に
ついて習得考察し、実践に活用できる。
(成人・老年看護学(慢性期)教育課程)
1.高齢者看護・介護の理論、技術・システムについて、老年看護学基本理論、倫理の知識基盤を習得し、説明できる。
2.複雑な病態、慢性疾患を有する成人・老年期にある患者への高度実践看護に用いる、Evidence Based Practice:EBPの理論枠みと活用実践例等
について批判的に考察し記述することができる。

【授業概要(キーワード)】
老年看護学の成り立ちと歴史、 老年看護学諸理論と倫理、 Evidence Based Practice(EBP)

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
看護の現象への知識、看護研究の推進、看護・介護の理論・技術・システムに対し、統合的・主体的・自律的に取り組む基礎力を涵養する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
各講義トピックスから、各自が取り組むテーマを選択し、探索的に理論・概念分析を試み、報告を行う。代表的理論の基本文献を集約し批判的検討を行う等の、方法で取り組む。(具体的内容は、講義時に調整する。)
・日程
第 1- 2回 導入:老年看護の成り立ち、歴史、エイジズムについて
第 3- 4回 老年看護の諸理論 ① 高齢者のQOL, サクセスフルエイジング、プロダクティブ・エイジング
第 5- 6回 老年看護の諸理論 ② ICFモデル
第 7- 8回 老年看護の諸理論 ③ エンパワーメント、セルフケア
第 9-10回 老年看護と倫理 ① 高齢者の人権擁護について
第11-12回 老年看護と倫理 ② 高齢者終末期ケアにおける倫理的課題
第13-14回 老年看護と倫理 ③ 高齢者終末期ケアにおける倫理的課題
第15-16回 老人看護専門看護師の役割と機能 ―専門看護師活動の実際
第17-18回 老人看護専門看護師の倫理調整-事例展開の実際
第19-20回 事例検討学習
第21-22回 事例検討学習 まとめ
第23-24回 高度実践看護におけるEvidence Based Practice:EBPの構造について
第25-26回 高度実践看護の臨床判断過程におけるEBPの展開について
第27-28回 高度実践看護におけるエビデンス活用法ガイドラインの活用と課題
第29-30回 高度実践看護におけるEBPの理論と実践 -まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各課題については、自己学習の時間を前後に確保し、効果的な報告・記述ができるように調整します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
文献だけではなく、WEBはもちろん、映画や時事ニュース等、幅広い視野で情報収集を行うことを勧めます。

【成績の評価】
・基準
演習内で取り組む各テーマの中から選択し、該当する講義目的と照らして具体的作業目標を学生と教員とであらかじめ設定する。
・方法
各学習目標に対するレポート・討論による授業到達度に基づき評価する。

【テキスト・参考書】
必要な資料やプリント、学生自身による作成資料を授業ごとに用い、授業進度、学生の理解に合わせて、適宜、提示します。

【その他】
・学生へのメッセージ
確実が取り組む課題への理論・哲学を、実践に具現化し保証していく提案が、それぞれに見出せるようにしていきたいと考えます。
・オフィス・アワー
水曜日・木曜日、および17時以降、必要時事前調整し設けます。

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