成人・老年看護学演習Ⅶ
 Advanced Adult and Gerontological Nursing Seminar Ⅶ
 担当教員:佐藤 和佳子(SATO Wakako),古瀬 みどり(FURUSE Midori)

 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻臨床看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):本演習担当領域に関する高度実践看護について、熟達した教育・研究および実践に関する高度の実績を有する。
 開講学年:1年,2年  開講学期:通年  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:成人・老年看護学(慢性期) 
【授業の目的】
1.急性期病棟において複雑な病態と看護問題を有する高齢者の潜在的なリスクを適切に査定し、問題解決に導く高度実践看護(査定・実践・評価)
能力を習得する。
2. 多職種連携チームにおける、高度実践看護による治療とケア調整の実際を習得する。

【授業の到達目標】
複雑な病態と看護問題を有する高齢者の潜在的なリスクを適切に査定し、問題解決に導く高度実践看護(査定・実践・評価)について、具体的に説明できる。

【授業概要(キーワード)】
急性期病棟、複雑な病態への高度実践看護、CureとCareの統合

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:51~75%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
老年看護専攻教育課程看護高度専門職業人として豊かな学識と高い見識を獲得するために、多面的で実践的な教育を展開する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
各講義のテーマごとに、担当講師が資料、PPTによる講義を行う。講義後半において、専門看護実習における具体的活用について考察を行い、学習成果をその都度確認できるように進めていく予定です。(各講義の担当講師については、別途提示予定。)
・日程
1- 2回 老年看護学専門実習Ⅱ ガイダンス ①
3- 4回 急性期における高齢者高度実践看護と専門看護師の機能①(学生報告)
5- 6回 急性期病棟で治療を受ける高齢者の安全管理・感染対策に基づく高度実践看護の実際
7- 8回 複雑な病態を有する骨関節疾患高齢手術患者のリスクアセスメント・高度実践看護の実際
9-10回 講義まとめ(学生自己学習)
11-12回 急性期におけるせん妄・転倒予防、ケアについての高度実践看護(学生報告)
13-14回 泌尿器科疾患を有する高齢患者の急性期治療における多職種連携、退院支援に向けた高度実践看護の展開
15-16回 急性期における高度実践看護の専門看護師調整機能①
17-18回 高齢がん患者の在宅への移行支援
19-20回 急性期における専門看護師調整機能②(学生報告)
21-22回 HCU/ICUで治療を受ける重篤な状態にある高齢患者のリスクアセスメト・高度実践看護と評価の実際
23-24回 急性期における高度実践看護と専門看護師の機能②(学生報告)
25-26回 複雑な病態と背景をもつ高齢患者の急性期病院における退院支援における高度実践看護の展開
27-28回 老年看護学専門実習Ⅱ ガイダンス ②
29-30回 急性期病棟に入院し、複雑な病態と背景を有する高齢患者の高度実践看護  まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義内容と実際の患者の状況とが連動でき、知識を活用できるように心がけ、各講師が提示する学習課題ついて、高度看護実践力として反映できるように、丁寧に考察をまとめましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
オムニバスの講義になりますので、講義開講前に、自身の講義参加計画について、イメージできるようにしましょう。

【成績の評価】
・基準
複雑な病態と看護問題を有する高齢者の潜在的なリスクを適切に査定し、問題解決に導く高度実践看護(査定・実践・評価)について、随時、口頭による試問に対する論述が、論理的に説明できる。
・方法
各学習目標に対するレポート・討論による演習の参加姿勢、授業到達度に基づき評価する。

【テキスト・参考書】
必要な資料やプリント、学生自身による作成資料を授業ごとに用い、授業進度、学生の理解に合わせて、適宜、提示します。

【その他】
・学生へのメッセージ
複雑な病態を有し、急性期治療を受ける高齢者の家族の高度実践看護を展開できる、老年専門看護実習に向けて、知識基盤を整えていきましょう。
・オフィス・アワー
水曜日・木曜日 、および必要時17時以降、事前調整し設けます。

14051186-2024-1405-14609