老年専門看護学実習Ⅱ
 Advanced Adult and Gerontological Nursing Practice Ⅱ
 担当教員:佐藤 和佳子(SATO Wakako),古瀬 みどり(FURUSE Midori)

 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻臨床看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):本演習担当領域に関する高度実践看護について、熟達した教育・研究および実践に関する高度の実績を有する。
 開講学年:2年  開講学期:通年  単位数:6単位  開講形態:実習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:成人・老年看護学(慢性期) 
【授業の目的】
急性期病院に入院する複雑な病態と看護課題を有する高齢患者の生活機能の維持・向上を図り、高齢者とその家族に対し適切に退院を支援できる高度実践看護を習得する。専門医との連携により、病態の具体的査定、診断、治療、病態についてCureとCareとの統合を図る。

【授業の到達目標】
1.複雑な病態と看護課題を有する、急性期にある高齢患者の高度実践看護を展開するための、情報収集・アセスメント・看護介入・評価
の一連の過程を展開できる。

2.具体的事例分析については、診断、治療、病態について、具体的に分析し、CureとCareを統合した看護過程について、説明できる。

【授業概要(キーワード)】
急性期治療を受ける高齢者の高度実践看護、CureとCareの統合、包括的アセスメントとリスク分析、老人看護専門看護師実習

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
老年看護専攻教育課程看護高度専門職業人として豊かな学識と高い見識を獲得するために、多面的で実践的な教育を展開する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
1)骨・関節疾患を有する高齢患者への高度実践看護に関する実習と、2)腎・泌尿器疾患を有する高齢患者への高実践看護を展開する。
・日程
急性期病院での専門看護に関する実習(6単位:週間―2年6月-7月)
1. 複雑な病態を有する骨・関節疾患を有する高齢患者を数名受け持ち、疾病の回復の促進と廃用症候群を予防し、生活機能の維持・向上を図り、
高齢者とその家族に対し適切に退院を支援できる高度実践看護について実習する。(実習期間3週間)


2. 複雑な病態を有する泌尿器科高齢患者を数名受け持ち、外科療法後の回復の促進と廃用症候群を予防し、生活機能の維持・向上を図り、高齢者と
その家族に対し適切に退院を支援できる高度実践看護について実習する。(実習期間3週間)

学生は、高度実践看護の展開が系統的に分析され、根拠に基づく評価が実施されたケースレポートを作成する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
複雑な病態を有する高齢患者のCureとCareを統合した高度実践看護を積極的に展開して行きましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
高度実践看護の課題解決の実際を、系統的に説明できるように、実習前後の情報整理を、スーパーヴィジョンと効果的に連動できるようにしましょう。

【成績の評価】
・基準
1.複雑な病態と看護課題を有する、急性期にある高齢患者の高度実践看護を展開するための、情報収集・アセスメント・看護介入・評価の一連の
過程を展開できる。

2.具体的事例分析については、診断、治療、病態について、具体的に分析し、CureとCareを統合した看護過程について、説明できる。

上記2点について、実習展開、スーパーヴィジョン、記録において評価する。

・方法
認定方法は、事例に関する分析では、リスクアセスメント、生活機能の包括的アセスメントによる、問題解決展開力、高度実践看護、EBPに基づく系統的学習能力、成果分析力について評価する。
倫理調整、ケア調整、教育・相談活動については、事例を通した各課題のケース分析、実習病棟・ユニット全体での教育・コンサルテーション・管理活動に関するレポート分析、実習参加姿勢を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
山田律子・萩野悦子・井出訓編:生活機能から見た老年看護過程+病態・生活機能関連図、医学書院。
他、実習準備過程において、紹介を行う。


【その他】
・学生へのメッセージ
講義・演習で学んだ高齢者急性期看護の知識基盤、病態の基礎知識等を活用し、系統的に看護過程を展開し、高度看護実践力を獲得しましょう。
・オフィス・アワー
水曜・木曜日、必要時17時以降、事前調整を行い確保します。

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