感染症看護実習Ⅰ
 Infection Control Nursing - Practice Ⅰ
 担当教員:石田 陽子(ISHIDA Yoko)科目責任者
村田 恵理(MURATA Eri)
櫻田 香(SAKURADA Kaori)
森兼 啓太(MORIKANE Keita)
蜂谷 修(HACHIYA Osamu)
遠藤 友意(ENDO Tomoi)

 担当教員の所属:医学系研究科看護学専攻基礎看護学分野
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医師あるいは看護師として実務経験のある教員が、その診療および看護実践経験を活かし、専門看護師(CNS)に求められる能力・役割・責任に関する講義・演習、実習指導を行う。
 開講学年:1年、2年  開講学期:後期  単位数:4単位  開講形態:実習
 開講対象:看護学専攻(博士前期課程)  科目区分:感染症看護 
【授業の目的】
卓越した看護を行うための知識、技術、倫理観など総合力を身につける。必要な医療処置の判断と迅速に実践するための知識、技術を学ぶ。自ら包括的に患者をアセスメントし看護計画を立案、実践し評価する能力を身につける。

【授業の到達目標】
1.感染症患者について包括的にアセスメントし看護臨床判断を導き、それに基づき必要な医療処置と看護ケアについて説明できる。
2.看護臨床判断基づき対象者の感染状態を中心とした健康問題の改善や二次予防に関する問題を抽出し看護計画を立案、実践、評価できる。
3.医療施設における患者、職員、訪問者間の感染予防と管理、感染拡大防止方法について判断し迅速に実施することができる。

【授業概要(キーワード)】
感染症看護、専門看護師、感染管理

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
感染症看護専門看護師に必要な包括的なアセスメント能力を高め、専門看護師として求められる高度な看護実践能力を深める。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
1)病棟において母性・小児・成人・老人、易感染患のアセスメント、医療処置、看護ケアを学ぶ。
2)ICTラウンドに参加し感染予防と管理、感染拡大防止方法について学ぶ。
・日程
1)内科・外科・小児科、婦人科病棟実習(担当;石田、村田、遠藤)
実習時期は1年次2月から3月の4週間とする。(集中実習:1日7時間(8:00-16:00)、20日:140時間)

母性・小児・成人・老人、易感染患者のいずれか2名を2週間ずつ受け持つ。
① 患者の包括的アセスメントを行い看護臨床判断を導きだす(フィジカルアセスメント、検査、診断)
② 必要な医療処置(薬物の選択、薬物感受性、ドレナージやデブリードマンの必要性)の検討
③ 対象患者に必要な看護ケアについて考察し、実施計画を立てる
④ ③で立案した計画に基づき看護ケアを実践する
⑤ 看護ケアの評価と計画の見直し
⑥ 当該患者の感染症を含めた総合的な健康問題、倫理的課題を抽出し看護計画を立案、実践する
⑦ ⑥の評価と計画見直し
⑧ 2次予防方法の立案、実践

2)ICTラウンド(担当:森兼、蜂谷、櫻田、石田、遠藤)
1年次10月から1月の間、木曜日(13:00-17:00)週1日4時間 X 15日:60時間
① ICTラウンドに参加し、医療関連感染サーベイライスを実施し結果を分析・評価しフィードバックする内容について考察する。
② 医療施設における患者、職員、訪問者間の感染予防と管理、感染拡大防止方法について判断し、迅速に実施するための計画を立案する。

実習内容についてレポート作成し提出する。適時、指導教員と実習内容について討議する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
山形大学医学部附属病院内科、外科、小児科、婦人科病棟のいずれかと感染制御部で実習する。
経験した事例はレポートにまとめる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実習で経験した内容で不明確な点については図書館等で調べる、指導教員に質問するなどして理解を深めること。

【成績の評価】
・基準
卓越した看護を行うための知識、技術、倫理観など総合力を習得している。必要な医療処置の判断と迅速に実践するための知識、技術を理解し、実践に繋げられる。自ら包括的に患者をアセスメントし看護計画を立案、実践し、評価する能力を習得している。
上記を合格の基準とします。
・方法
実習への取り組み状況(60%)、レポート(40%)により総合的に評価する。総合点で60点以上を合格とする。

【テキスト・参考書】
指定しない。各自必要な文献を探すこと。

【その他】
・学生へのメッセージ
専門看護師の役割について各自考えを深めてください。
・オフィス・アワー
9−17時 担当教員の研究室 確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。

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