彫刻表現特別演習
 Seminar of Sculpture
 担当教員:土井 敬真(DOI Hiromasa)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
彫刻作品の可能性と地域社会における役割について、作品の構想と実制作を通して考察する。

【授業の到達目標】
展示室以外の空間に設置される彫刻作品について、設置する空間を考え、その空間との関係性を持った作品を構想し、表現できる。彫刻の造形要素を理解し、作品制作をおこなうことができる。彫刻作品とそれを取り巻く環境・地域について、そこにある課題を分析・研究し、新たな芸術としての価値を考察することができる。

【授業概要(キーワード)】
彫塑、彫刻、空間、立体、立体芸術

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
彫刻という立体芸術の理論と技術を身に付けるだけでなく、地域における立体作品の関わり方を考察する科目である(地域教育文化研究科のディプロマ・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
彫刻という立体芸術の理論と技術を身に付け、地域における立体作品の関わり方を考察しながら作品を展示・設置する場面を設定し、その空間を意識した作品を構想し制作する。
・日程
第1回:ガイダンス(授業内容の確認と課題について)
第2回:彫刻作品と空間の関係について
第3回:彫刻の表現について
第4回:野外彫刻を取り巻く問題について
第5回:彫刻作品を展示・設置する空間の設定
第6回:展示・設置される作品と空間との関係についての考察
第7回:作品の構想
第8回:素材・技法の考察
第9回:作品制作1(素材の確定・準備)
第10回:作品制作2(大まかな形態の把握)
第11回:作品制作3(面や量感の設定)
第12回:作品制作4(細部表現・バランス調整)
第13回:作品制作5(仕上げ・着色)
第14回:プレゼンテーション
第15回:学習内容のまとめと自己評価

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
彫刻と空間との関係を考察し、立体表現の可能性を追求する。
彫刻作品制作のため、必ず実習にふさわしい服装、靴を用意し受講すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
(本授業科目では、以下の課題等を課します。単位制度の実質化のため、授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取組んでください。

1)授業時間前に制作で使用する材料の準備をしておくこと。
(2)授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べるだけでなく、美術館や野外彫刻などで彫刻作品の実物を鑑賞するといった理解を深める努力が不可欠です。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、作品を展示・設置する空間を考えて構想されていること。及び彫刻の造形要素の理解と作品制作での実践ができていることが合格の基準です。
・方法
作品制作への意欲・構想30点、課題作品40点、プレゼンテーション30点

【テキスト・参考書】
この授業では、担当教員が作成するスライド、プリントなどを授業で資料として配布し、都度、参考書などを紹介します。

参考書・参考資料等
『中原佑介美術批評 選集 第6巻 現代彫刻論-物質文明との対峙』(現代企画室+BankART出版,2012年)、『日本彫刻の近代』(淡交社,2007年)、『彫刻をつくる』(美術出版社,1965年)、『彫塑 制作と技法の実際』(岩野勇三,日貿出版社,1982年)

【その他】
・学生へのメッセージ
立体芸術としての彫刻について考察し、実際に作品を設置する空間を想定して作品制作を行なう授業です。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を土井研究室(地域教育文化学部1号館1階147)において、火曜日14:40~16:10 の間に設けます。
会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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