【授業の目的】
種々の障害児に対する教育について、世界や日本の教育事情、教育内容を歴史的に巡ると共に、21世紀の 特別支援教育の在り方について、障害児の理解とその教育課程の編成について理解を深めていくことを目的とする。
【授業の到達目標】
テーマは、障害児教育の歴史的変遷、及び障害児の理解と支援である。 1.世界の特別支援教育の動向を理解できる。 2.日本の特別支援教育の歴史的変遷を理解できる。 3.障害児の特徴と教育的対応について理解できる。 4.障害児への教育課程編成の特徴を理解できる。
【授業概要(キーワード)】
特別支援教育、障害児指導法、障害児教育、教育課程、障害児の人権
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
中心科目、特別支援学校教諭一種免許状必修科目により、特別支援教育の中で障害児の理解と支援ついての基礎基本の習得を目指す。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
各種の障害児教育の概論について基礎的な知識を講義し、模擬体験やビデオを視聴しながら理解する。
・日程
授業計画 第1回:障害とは、障害種別 第2回:世界の障害児教育の変遷(アメリカ、イギリス、デンマーク、スウェーデン、アジア諸国などの障害児教育) 第3回:日本の障害児教育の変遷(戦前戦後における障害児教育、特殊教育から特別支援教育への転換 第4回:学習障害(読み・書き・算数の特徴と教育的対応、模擬体験) 第5回:注意欠陥多動性障害(多動性・衝動性・不注意の特徴と教育的対応、模擬体験)) 第6回:自閉症スペクトラム(コミュニケーション・対人関係の特徴と教育的対応、模擬体験) 第7回:知的障害・ダウン症候群(認知・学習・IQの特徴と教育的対応、IQ算出不法) 第8回:視覚障害(弱視の特徴と教育的対応、点字の意味理解と点字の読み) 第9回:聴覚障害児(難聴の特徴と教育的対応、手話の意味理解と手話を使った会話) 第10回:肢体不自由(脳性麻痺・多指症等の特徴と教育的対応) 第11回:病弱・身体虚弱(筋ジストロフィー・血友病等・ペルテス等の特徴と教育的対応) 第12回:二次障害・その他(不登校、言語障害、重症心身障害、不登校児等) 第13回:特別支援学級および特別支援学校の教育課程の編成とその特徴 第14回:障害者の生活と福祉制度(一般就労と福祉就労、障害者年金、支援費制度) 第15回:個別の支援計画、まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
理解できない用語や内容は、テキストや障害児教育関連の辞書で調べて授業に臨んでほしい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義を通して理解したことについて、みなさんの実際の場面(ボランティア、教育支援、アルバイト等)で活かしてほしい。
【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点により、テスト及びビデオ視聴の感想・体験、授業参加等を総合的に判断し評価する。 ・世界や日本の特別支援教育の歴史的変遷を理解することができたか。 ・障害児の特徴と教育的対応について理解することができたか。
・方法
・15回の授業を実施した後にテストを実施する。テストは70点満点で評価する。また、課題物を30点満点(内訳10点×3回)で評価し、テストの点数と課題物の点数の合計で評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:川村修弘・三浦光哉『特別支援教育総論』(ジアーズ教育新社,2024) テキスト本は事前に大学生協で購入してください。
【その他】
・学生へのメッセージ
テキスト本を見て事前の予習に努めてください。
・オフィス・アワー
相談がある場合には、事前に川村修弘までメールで連絡をしてください。
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