【授業の目的】
教育実習を修了した者に気づいた課題や指摘された点を解決すること、教員の資質・ 能力である学習指導および生徒指導・生徒理解などを身に付けることを主な目的とする。課題探究型学習や地域社会との連携、学校の危機管理などに触れながら、教科の年間計画、学習指導案、模擬授業や学級経営に必要な特別活動(ホームルーム活動)の年間計画立案や生徒指導の事例研究などについて、各自の学習課題に即して、担当教員の助言を得ながら学修する。
【授業の到達目標】
(1)受講者が所属学科で学んだ専門的な知識・技能を、生徒の発達段階や学習課題に合わせて指導できる教科力・授業力を身に付けることができる。(2)発達段階における生徒個人あるいは学級集団に対して実践するホームルーム活動(学級活動)や生徒指導事例研究(ケーススタディ)を通して、生徒理解・生徒指導できる知識・技能を習得できる。(3)教員としての使命感や服務・倫理を自覚し、教科指導での学習指導案作成や模擬授業、および学級経営での特別活動(ホームルーム活動)の年間計画立案を行う際に、グループワークでの協働活動を通してコミュニケーション能力を身に付けることができる。
【授業概要(キーワード)】
教育実習、教科指導、理科教育、課題探究型学習、生徒指導・生徒理解、学級経営、特別活動(HR指導)、危機管理
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
専門的で実践的な教科指導法と特別活動(HR活動)指導等の生徒指導法を修得することによって、社会の要請する課題を独創的かつ柔軟に解決し、その結果を表現する能力と意欲を持つ。また、他者と協働して課題解決に取り組めるコミュニケーション能力を身に付ける。(理学部ディプロマ・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 13.気候変動に具体的な対策を
【授業計画】
・授業の方法
講義、ワークショップ、グループ討議・発表、学習指導案・教材プリント(ワークシート)の作成、(ICT活用)模擬授業、ケーススタディ(事例研究)グループワーク分析・発表等を通して、実践的に授業等を進める。
・日程
【授業の方法】 講義、ワークショップ、グループ討議・発表、学習指導案・教材プリント(ワークシート)の作成、(ICT活用)模擬授業、ケーススタディ(事例研究)グループワーク分析・発表等を通して、実践的に授業等を進める。 【日程】 第1回 本授業のねらいと授業計画の紹介、教員として求められる資質・能力アンケート等 第2回 教員としての倫理・服務についてグループワーク(学校の危機管理、地域社会との連携を含む) 第3回 教員としての使命(学習指導(探究型学習)と生徒指導など)についてグループ討議・発表等 第4回 学級経営(1) 学級経営やホームルーム(HR)活動年間計画の作成・グループワーク 第5回 学級経営(2) 生徒指導の事例研究(ケーススタデイ)グループ討議・発表等 第6回 教科指導 教育実習で実践した学習指導案のブラッシュアップと模擬授業での教材作成について 第7回 教科指導(1) 模擬授業、グループ討議、振り返り 第8回 教科指導(2) 模擬授業、グループ討議、振り返り 第9回 教科指導(3) 模擬授業、グループ討議、振り返り 第10回 教科指導(4) 模擬授業、グループ討議、振り返り 第11回 教科指導(5) 模擬授業、グループ討議、振り返り 第12回 教科指導(6) 模擬授業、グループ討議、振り返り 第13回 補完的な学習(1) 模擬授業の振り返り(グループ討議)、発表 第14回 補完的な学習(2) 学習指導の振り返り(「主体的・対話的で深い学び」について 第15回 補完的な学習(3) 全体の振り返り(学習指導・生徒指導のまとめ等)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
所属学科で学んだ専門学科の内容と意味を理解し、教育実習での課題などを意識しながら、積極的に授業に取り組むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
(1)事前・事後学習に必要な学習時間の目安は、【4時間/週】である。 (2)各回の事前学習としては、配布資料を読んで内容の予習学習、学習指導案・教材プリント作成・模擬授業準備等がある。また、事後学習として、各回の授業の振り返りシート(気づきと学び)作成、模擬授業の振り返りシート作成、最終課題レポート作成等があるので、期日内に提出できるようにすること。
【成績の評価】
・基準
(1)教育実習で実施した教科の学習指導案をブラッシュアップして作成し、模擬授業を実践できる。 (2)ホームルーム活動(学級活動)の年間計画の作成や事例研究、危機管理などにおいて、グループ討議で意見を交換し、発表や振り返りシートで表現することができる。
・方法
(1)学習指導案・教材プリントの作成と模擬授業の実践等 (2)ホームルーム活動の年間計画や事例研究でのグループ討議での意見交換・発表とレポート作成 (3)各授業における「振り返りシート(気づきと学び)」の作成 (4)最終課題レポート作成 この4点で評価(約25%ずつ)する。 それぞれの重みは同等である。
【テキスト・参考書】
・テキスト:中学校・高等学校学習指導要領(文部科学省) ・参考書:学習指導要領解説(総則編、理科編、特別活動編)(文部科学省)、教育小六法
【その他】
・学生へのメッセージ
学生の皆さんには、教科指導や生徒指導等のスキルの習得だけでなく、社会人の一員である教員として常識ある倫理観を身につけ、教育実践することを期待する。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は、各回の授業終了後または開始前に受付けます。
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