物理化学Ⅰ
 Physical Chemistry I
 担当教員:臼杵 毅(USUKI Takeshi)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
現代化学の重要な基礎である量子力学の基礎について専門的な知識を得る事を目的とします。

【授業の到達目標】
1)量子力学の基礎的事項について説明できる。【知識・理解】
2)原子内の電子配置について説明できる。【知識・理解】
3)分子軌道について説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
量子力学,波動方程式,近似法,分子軌道

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
化学の専門分野、特に物理化学分野における体系的な知識の修得を行う(理学部カリキュラムポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
板書を用いた通常の授業に加え、学生参加型演習を取り入れることによって定着を進め、物理化学の専門知識について知見を深めます。
・日程
第1回目 基本事項(微分方程式など)
第2、3回目 量子論の誕生
第4、5回目 波動方程式、一次元の箱の中の粒子
第6、7回目 水素原子の波動関数
第8回目 前半のまとめ
第9、10回目 水素類似原子
第11、12回目 He原子の波動関数、近似法
第13、14回目 原子価結合法、分子軌道法
第15回目 後半のまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
重要な内容は板書します。講義内容をノートに筆記して内容の理解に努めてください。一見複雑に見える式でも自分でノートに書く事で理解を深める事が可能です。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)準備学修に必要な学修時間の目安は次の通りです。 4時間/週
2)授業中にメモしたノートをもとに、その日のうちに内容を再整理して、理解度をアップしてください。テキストや補足資料の該当箇所を理解できるまで繰り返し読むこと、ノートに再度書き出すことも重要です。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した以下の項目の基礎的な事項について適切に説明できることを合格の基準とします。
1)量子力学の基礎的事項について説明できる。
2)原子内の電子配置について説明できる。
3)分子軌道について説明できる。
・方法
理解度確認演習(20点)、総括時の確認テスト(80点)により総合的に成績を評価します。

【テキスト・参考書】
アトキンス/「基礎物理化学 -分子論的アプローチ―」上巻(千原秀昭・稲葉章 訳) 東京化学同人

【その他】
・学生へのメッセージ
できるだけ分かり易く説明するよう心掛けます。最初から苦手意識を持たずに、取り組んでください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」は、担当教員研究室において、授業終了後の昼休みとしますが、これに限らず在室している時は随時対応します。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、授業でお知らせします。

32400010-2025-03-34205