有機化学実験
 Practical Organic Chemistry
 担当教員:近藤 慎一(KONDO Shin-ichi),村瀬 隆史(Murase Takashi),栗山 恭直(KURIYAMA Yasunao)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:第2ターム  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
有機化合物の合成ならびに分光学的手法を用いた解析について理解し、授業計画欄に示した様々な有機合成実験を通じ,講義で得た知識を再確認する。さらに実験器具の取扱い方や化学情報データベースの検索などに対する習熟を図ることを目的とする。化合物の帰属同定に必要な機器分析(核磁気共鳴と赤外吸収)法に対する理解を目的とする。

【授業の到達目標】
(1) 有機化合物の性質や反応性を予測できる。【知識・理解】
(2) 有機化学における合成法と精製法を実施できる。【技能】
(3) 機器分析を用いて、化合物の同定ができる。【知識・理解】【技能】
(4) 化学情報データベースの検索が利用できる。【知識・理解】【技能】

【授業概要(キーワード)】
有機化学,合成化学,実験,分光学的分析法、化学情報

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
この実験科目では専門分野において修得した知識と思考方法に従って、課題を解決し、その結果を表現する能力と課題解決に対して協同で取り組めるコミュニケーション能力を身につけることを目的とする。選択したコースの専門的知識を身に付け、その分野の先端的な研究内容を理解し、説明できる能力を身に付けている。(理学部理学科カリキュラム・ポリシー) なお、本実験を受講する前に、有機化学Iを受講し、有機化学演習を受講していることが望ましい。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
実験室での実験と教室での事前準備と解説を行う。なお、実験は受講者を班単位に分け,同一テーマに関する実験を一斉に行う。
・日程
第1回:ガイダンス
第2回:SciFinderによる化学情報の検索
第3回~6回:カルボニル基での求核置換反応
第7回~10回:脂肪族求核置換反応
第11回~14回:交差アルドール縮合
第15回:まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各々の実験内容に関する事前説明を充分掌握すること。 実験にふさわしい服装で臨むこと。 実験中は,実験操作や観察事項を正確に記録するこ
と。 レポート作成は、実験実施日から間を置かないこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前に配布されたテキストや資料を参考にして,充分な事前調査を行うこと。
予習段階における不明な点は,実験実施前に解消しておくこと。
実験目的,経過の観測,ならびに結果などを参考にして,レポートを作成すること。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、有機化合物の性質や反応性を予測し、その合成法と精製法を修得した上で、機器分析を用いて同定ができることを合格の基準とします。
・方法
実験態度および参加状況(20%)+レポート積算点(20%×4)によって評価する。実験科目であるので、無断欠席は-20/回、正規の受講に反するその他の行為(例:無断遅刻など)は-5/回とする。

【テキスト・参考書】
用意した「英文実験テキスト」を配布する。
【参考書】
・奥山・石井・箕浦 著、 有機化学 第2版,丸善

【その他】
・学生へのメッセージ
講義で学んだ知識を再確認し,活用するためにも実験は重要です。休まないこと。
・オフィス・アワー
【栗山】月曜日の12時から13時 場所は理学部2号館2階204号室 事前にメールで問い合わせるとより確実です。
【近藤】授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を近藤研究室(2号館2階213号室)において、月曜日13:00~16:10の間に設けます。会議や出張で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合には事前に予約をお願いします。
【村瀬】特に設定しないので、いつでも可能です。理学部1号館323号室にお越し下さい。

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