高分子化学
 Polymer Chemistry
 担当教員:大谷 典正(OHYA Norimasa)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
高分子は、プラスチック、ゴム、合成繊維など私たちの生活に必要不可欠な材料として化学工業の主役的な分野です。また、タンパク質、セルロースなどは天然高分子とよばれ、核酸や酵素などは生命現象に直接関連する重要な物質です。これら高分子化合物の物性、構造、合成法など高分子化学の基礎知識を得ることを目的とします。さらに機能性高分子について医療用高分子の例をあげながら先端研究について理解を深めることを目的とします。

【授業の到達目標】
1、高分子化学の基本的事項を理解する。【知識・理解】
2、高分子の構造や合成方法が説明できる。【知識・理解】
3、高分子に特有の物理的性質が分子のミクロ構造や分子運動と深く関連していることを説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
高分子構造、高分子物性、高分子合成、生体高分子

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
前半で高分子化学の基礎について講義し、身の回りで活躍する高分子材料について学びます。後半では生体内で様々な役割を果たしている生体高分子の機能について学習します。授業の最期には、確認テストを行うことにより理解度を深められるようにします。
・日程
第1回 ガイダンス
第2回 身の回りの高分子
第3回~第5回 高分子の様々な構造
第6回~第7回 高分子の物性
第8回~第9回 高分子の合成
第10回~第13回 生体高分子の種類と特徴
第14回~第15回 医療用高分子とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
パワーポイントや板書で示される講義内容をノートに筆記して内容の理解に努めましょう。身の回りに使われている高分子について興味を持ち、講義で解説したことだけでなくインターネットで検索して理解を深化させましょう。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義後,教科書や板書を通して復習を十分に行ってください。また、疑問点はそのままにすることなく、講義中またはWebclassを使って教員に質問して、理解しましょう。準備および復習に必要な学修時間は、3.0時間/週。

【成績の評価】
・基準
・基本的な高分子の特徴を例を挙げて説明できる。
・高分子鎖の立体規則性や構造を例を挙げて説明できる。
・高分子の融点やガラス転移点の特徴をその構造と関連していることを説明できる。
・方法
平常点(20点)、小テスト(30点)、期末テスト(50点)を総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
基礎高分子科学、高分子学会編、東京化学同人

【その他】
・学生へのメッセージ
高分子化学には初めて触れる学生が多いと思いますが、生活の中には、ゴム・プラスチック製品があふれています。身近な物質に興味と疑問を抱くことにより科学の芽は育つものです。
・オフィス・アワー
月曜日~金曜日の10:00~16:00の間に設けます。研究室は理学部先端棟2階大谷研究室です。連絡先:ohya@sci.kj.yamagata-u.ac.jp

32400190-2025-03-34290