【授業の目的】
生きている海洋生物を詳しく観察し、今後専門的に生物学を学んでいくための動機付けとする。また、生きている海洋生物に直接触れて、生命の営みの基本的仕組みを学ぶことを目的とする。
【授業の到達目標】
1) 沿岸海域に生息する動植物やプランクトンなどの形態の観察、スケッチ、種の同定、およびウニの受精実験を行い、発生の過程を観察することができるようになる。【技能】 2) 実習を通して、生物学の基本的な研究手法が理解できるようになる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
ベントス, ネクトン, プランクトン, 棘皮動物, 学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
生物学に必要な生物の採集法、観察法、観察データのまとめ方に関する基礎知識を実践的に学び、生物学の専門分野の学習に必要な素養を身に付ける。(理学部のカリキュラム・ポリシー1,2)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 14.海の豊かさを守ろう
【授業計画】
・授業の方法
フィールドで生きた海洋動植物を観察する。採集した動物・植物プランクトンを光学顕微鏡を用いて観察する。ムラサキウニの産卵期である夏季に発生の観察を行う。
・日程
1回目 出席確認、実習概要説明、実習施設利用に関する諸注意 2回目 岩礁帯の海洋動植物の採集と観察、同定、次回の実習準備 3回目 動植物プランクトンの採集と観察、同定、固定標本の作製 4回目 動植物プランクトン固定標本の観察、同定 5回目 動植物プランクトン固定標本の観察、同定、海洋生物に関する講義 6回目 バフンウニの人工授精、初期発生の観察 7回目 バフンウニの発生観察 8回目 実習のまとめ、レポート課題提示
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
野外実習にはケガ等の危険が伴うので、教員の指示にしたがって十分注意して行動すること。団体行動に徹して、周りの人々や近隣住民の迷惑にならないよう気をつけること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実習前に、実習マニュアルに目を通し、自主的にインターネットや参考書で調べ、実習内容の概要を理解しておく。実習に必要な用品を自主的に点検し、忘れ物のないようにして実習に参加する。(2時間/回)
【成績の評価】
・基準
海洋動植物プランクトンの形態観察とスケッチができていることを合格の基準とする。(50%) 分類群の同定ができていることを合格の基準とする。(10%) ウニの発生過程の観察とスケッチができていることを合格の基準とする。(40%)
・方法
基準の達成度を、実習への取り組みの様子、提出されたレポートの内容から判断して評価する。
【テキスト・参考書】
参考書: 石川優他,海産無脊椎動物の発生実験,(培風館) 山路勇,日本プランクトン図鑑,(保育社) 中坊徹次編,日本産魚類検索・全種の同定,(東海大出版会)
【その他】
・学生へのメッセージ
実習前に実施する説明会の際に実習マニュアルを提示するので、事前に目を通して下さい。説明会の実施日程についてはWebClassで通知しますので、適宜確認をして下さい。実習後はレポートと観察した生物のスケッチを提出してもらいます。
・オフィス・アワー
説明会の際、各担当教員の連絡先を通知しますので、WebClassやメールなども用いて適宜問い合わせてください。
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