【授業の目的】
遺伝子組換えの仕組み、表現型に関わる遺伝子群の解析法、集団遺伝学、量的遺伝学について学ぶことを目的とする。
【授業の到達目標】
1)遺伝子組換えの現象、表現型に関わる遺伝子群の解析法、集団遺伝学、量的遺伝学を理解することを目的とする。[知識・理解] 2)上記の遺伝現象の仕組みを論理的に説明できることを目的とする。[技能]
【授業概要(キーワード)】
DNA修復と組換え, 量的形質, ゲノム・遺伝子重複, 遺伝子変換, 性染色体分化
【科目の位置付け】
遺伝学の基礎学力を身につけることを目的として、DNA組換えの仕組みと、それを応用した遺伝子組換え技術、ゲノムの多様化の仕組みなどの専門的知識を身に付け、それらの知識を社会に生かせるよう、人々にわかりやすく伝える能力を養成するための科目である(理学部のディプロマ・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
事前に資料を提示し、パワーポイント等の視聴覚機材を利用しながら解説する。
・日程
[澁田] 第1回 講義の進め方に関するガイダンス、DNA修復と組換えの仕組み 第2回 転位性遺伝因子による組換えの仕組み 第3回 遺伝子組換え技術 第4回 ゲノム編集技術 第5回 中間テスト、試験解説 [廣田] 第6回 集団遺伝学①入門 第7回 集団遺伝学②基礎 第8回 量的遺伝学入門 第9回 適応進化の遺伝基盤① 第10回 適応進化の遺伝基盤② 第11回 適応進化の分子機構 第12回 種分化の定義 第13回 生態的種分化 第14回 性的二型の進化遺伝 第15回 期末テスト, 染色体進化
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
配布資料の内容ばかりでなく、講義中の発言も中間・期末試験の出題範囲となるので、適宜ノートを取ること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義で紹介した書籍を一読するなど、4時間/週、予習しておくと講義の理解が早まるはず。 分からないことは、次の講義までに解消しておくこと。 一部、数式も登場するが、一度自分で計算してみると理解しやすい。
【成績の評価】
・基準
講義で概説した基本概念の理解度を、中間試験と期末試験で確認する。
・方法
中間試験30点満点、期末試験70点満点の合計100点満点で評価する。
【テキスト・参考書】
参考書: 北野潤 (2024) 生態遺伝学入門. 丸善出版. ワトソンJD他 (2017) 遺伝子の分子生物学 第7版.東京電機大学出版局. 国立遺伝学研究所・編 (2013) 遺伝子図鑑.悠書館. Alberts B他 (2011) Essential 細胞生物学 原書第3版.南江堂.
【その他】
・学生へのメッセージ
高校までに学んだ遺伝の現象を、さらに分子レベル、ゲノムレベルで正確に理解するよう努めて下さい。そのため、講義前にウェブクラスに上げてある資料に目を通して予習し、講義後は関連する演習問題を復習して下さい。
・オフィス・アワー
質問等は、授業終了後に受け付けます。また、WebClassのメッセージを通じても受け付けます。
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