発生生物学演習
 Lecture and Laboratory of Developmental Biology
 担当教員:渡邉 明彦(WATANABE Akihiko)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
動物の受精と初期発生の研究に用いられる実験手法を実地に行い、これを通して発生生物学の研究とそれによって蓄積された知識との関連性、および将来的な展望を学習することを目的とする。

【授業の到達目標】
1)生殖生物学と発生生物学に用いられる一般的な実験を実施できる。(知識・理解)(技能)
2)実験から得られる結果を考察できる。(知識・理解)(技能)

【授業概要(キーワード)】
脊椎動物,受精,初期発生,学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
発生生物学分野の知識と技法を習得させるための演習科目。課題解決能力の養成を併せて行う。(理学部理学科カリキュラム・ポリシー(2))

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
脊椎動物を材料として受精や細胞分裂、分化など、個体の発生に見られる諸現象を観察し、また、これらの研究に一般的に用いられている解析的な実験法を学びます。魚類と両生類を実験材料として、電子顕微鏡法やバイオイメージング法などを用いて実習します。実習後、数人のグループで発生生物学に関連するテーマを設定し、実験結果を用いて考察をまとめて発表と討論を行い、それぞれについてレポートをまとめます。
・日程
1-2.イントロダクション
3-4. 両生類の胚発生の観察
5-6. メダカ胚発生の観察
7-8. ニワトリ胚発生の観察
9-10.精子ー卵相互作用
11-12. 精子先体反応の観察
13-14. 電子顕微鏡の使用法
15-16. 電子顕微鏡観察標本の作成
17-22. 走査型電子顕微鏡観察
23-24.共焦点レーザー顕微鏡の使用法
25-26. 精子細胞内カルシウムのイメージング
27ー30. 実験レポートの作成

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
実習には主体的、積極的に参加し、不明の点などはその場で質問するようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
必要な時間外学習の目安は4時間/回です。
資料を参考にして手順の整理などの準備をしてください。
実験に際して困ったこと、失敗したことなどを整理し、記録してください。

【成績の評価】
・基準
1)生殖生物学と発生生物学に用いられる一般的な実験を実施できること、2)実験から得られる結果を考察できることを合格の基準とします。
・方法
実習への取り組み 70点、レポート 30点 成績の評価(基準)に沿って評価します。

【テキスト・参考書】
実習の資料は初回に配布します。
参考書:毛利秀雄、森澤正昭、星元紀、”精子学”東京大学出版会
参考書:ウィルト 発生生物学 東京科学同人

【その他】
・学生へのメッセージ
実習を通して生き物のからだをつくるための営みを肌で感じてください。実験に失敗はつきものです。失敗を恐れずに参加し、その楽しさを実感してください。
実験にあたって材料などの状態により内容や日程に変更がある場合があります。詳細は初日に説明をしますので必ず確認をしてください。
・オフィス・アワー
木曜日16:30-17:00 渡邉研究室(理学部2号館3階316室)
連絡先は初回の授業でお知らせします。

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