進化学Ⅱ
 Evolutionary Biology II
 担当教員:横山 潤(YOKOYAMA Jun),藤山 直之(FUJIYAMA Naoyuki)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
進化は個々の生物グループの独自性と同時に生物にみられる多様性を創出してきたメカニズムそのものである。進化学に含まれる遺伝学的側面とこれを解明するための研究手法を中心とした学習を通じて、進化という現象が生じるバックグラウンドについて深く理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)進化に関する基礎的・応用的知識および研究アプローチを習得し、説明できる。【知識・理解】
(2)生物にみられる様々な特徴や生命現象を進化という視点と結びつけて理解し説明・考察できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
進化,系統,遺伝的変異,自然選択,共進化

【科目の位置付け】
自然科学の基礎的知識を身に付けるとともに(理学部ディプロマポリシー2(1))、生物学の専門的知識を身に付け、先端的な研究内容を理解し、説明できる能力を身に付ける(理学部ディプロマポリシー3(2))。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
パワーポイントを利用して講義を行う。講義に使用するプレゼンテーション資料を印刷したものを配布する。
・日程
第1回:序論(担当:横山)
第2回:分子生物学の進展と進化研究(担当:横山)
第3回:遺伝的変異と生成機構(担当:横山)
第4回:全生物の系統関係(担当:横山)
第5回:DNAの水平伝達・細胞内共生(担当:横山)
第6回:ゲノミクス(担当:横山)
第7回:多細胞化とボディプラン(担当:横山)
第8回:まとめと試験:中間(担当:横山)
第9回:量的形質の進化(担当:藤山)
第10回:量的遺伝子座解析(担当:藤山)
第11回:遺伝的変異の動態:1.自然選択(担当:藤山)
第12回:遺伝的変異の動態:1.繁殖様式と集団サイズ(担当:藤山)
第13回:種間関係の進化(担当:藤山)
第14回:ゲノムの進化(担当:藤山)
第15回:まとめと試験:期末(担当:藤山)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
休まずに受講し、理解できなかった点などは積極的に質問して下さい。重要なことは配付資料に記載されていますが、講義中に説明する内容の中にも重要な点がありますので、必ずメモをとること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
下記の参考書などを読んで予習しておくと、講義の理解が深まります。理解できなかった点については、できるだけ早く質問して解消すること。さらに講義後に配布資料や参考書などを読んで復習し、理解を深めて下さい。各回の授業につき、予習と復習のそれぞれについて120分の取り組みを目安とします。

【成績の評価】
・基準
進化に関する発展的知識を習得し、より概念を理解しているとともに,生物多様性が維持されていることにどういう意味について、進化という視点から論理的に考察できることを合格の基準とする。
・方法
2回の試験(配点:各回につき40%)および授業参加態度(配点20%)に基づいて評価する。合格点の基準は全員の理解度から判断する。

【テキスト・参考書】
事前のテキストとして個別に指定するものはありませんが、必要な資料やプリントを授業ごとに配布します。以下の書籍を参考書とします。
・更科 功・石川牧子・国友良樹(翻訳)(2016-2017)カラー図解 進化の教科書 第1~3巻.講談社
・宮田 隆・星山大介(監訳)(2009)進化~分子・個体・生態系~ メディカルサイエンスインターナショナル

【その他】
・学生へのメッセージ
常に問題意識を持って、自分で学ぶ姿勢を積極的に示すよう心がけて下さい。理解できなかった点についての質問は随時受け付けます。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーを設けます。理学部2号館414室(横山研究室)、理学部2号館407C室(藤山研究室)に在室している時間は随時対応しますが、会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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