地質・古生物学演習
 Geology and Paleontology Practice
 担当教員:ジョルダン・リチャード・W.(JORDAN Richard W.), 本山 功 (MOTOYAMA Isao), 山田 圭太郎(YAMADA Keitaro)
 担当教員の所属:理学部理学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:理学部理学科  科目区分:選択科目 
【授業の目的】
地球の化石の研究方法を学ぶ。いくつかの化石群集について、取り扱い方法と鑑定方法を学ぶ。

【授業の到達目標】
(1) 古生物学における珪藻、有孔虫と貝殻の役割について理解し、説明できる。
(2) 化石の採取方法と観察方法を身につける。
(3) 基本的な古生物学の研究方法を理解し、説明できる。
(4) 様々な化石グループを分類できる。
(5) 基礎的な地質図を書くことができる。
(6) ドローンの基本について理解し、説明できる。

【授業概要(キーワード)】
古生物学、化石、珪藻、有孔虫、地質図、ドローン

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,顕微鏡観察を中心とした科目であり,専門的知識と技能を身に付け,地球科学分野の先端的な研究内容を理解し,説明できる能力を身
に付ける(理学部のディプロマ・ポリシー).地質・古生物学Ⅰ~Ⅲ,野外演習II(地質・古生物学分野)の理解に相互に関与する.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
最初に珪藻・有孔虫・貝殻についての解説します。その後、実体顕微鏡・光学顕微鏡・電子顕微鏡をもちいて化石を観察してもらい、分類・形態・
古環境についてを学びます。地質図の書き方とドローンについて実習します。
・日程
1 ガイダンス(古生物学実習について)
2 有孔虫
3-5 有孔虫と珪藻について
・堆積物から有孔虫を採取する方法
・電子顕微鏡での珪藻の観察
・光学顕微鏡での珪藻の観察
6 植物プランクトンと微化石
7-9 微化石について
・生層序学について
・珪藻による古生態復元
・有孔虫の分類
10-11 珪藻の分裂について
・珪藻による古環境復元
・アンモナイトの観察
・動物の骨の観察
12 地質図学
13 地質図学
14 ドローン実習
15 ドローン実習

(1回-11回 ジョルダン; 12回-15回 本山)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
集中して授業・実習に臨んでください。実習をする際には貴重な試料を使用するので、丁寧に扱って下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
様々な生物についての説明および研究に用いるための処理の仕方などを実習を通して学んでもらいます。実際にどのような研究が行われているのか
、授業中に参考書を紹介するので調べてみてください。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標 にある以下の6つができることを合格の基準とします。
(1) 古生物学における珪藻、有孔虫と貝殻の役割について理解し、説明できる。
(2) 化石の採取方法と観察方法を身につける。
(3) 基本的な古生物学の研究方法を理解し、説明できる。
(4) 様々な化石グループを分類できる。
(5) 基礎的な地質図を書くことができまる。
(6) ドローンの基本について理解し、説明できる。
・方法
1)小テスト、レポート 60点
2)提出物 40点
合計 100点

【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはありませんが、必要な資料やプリントを授業ごとに配布し、授業進度、学生の理解に合わせて
、適宜、指定します。

【その他】
・学生へのメッセージ
この授業・実習を通して、古生物を研究する事の楽しさに触れて下さい。本授業を履修できるのは地球科学コースカリキュラム登録者に限ります。
・オフィス・アワー
実験時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」をジョルダン研究室(4号館4階C405)と本山研究室(4号館4階C406)において、
実験終了後(金曜日)の16:20~17:20の間に設けます。

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