全身性疾患学(加齢・死・環境)
 Aging ・ Death ・ Circumstance
 担当教員:外山裕章(TOYAMA Hiroaki)、森谷真知佳(MORIYA Machika)、小林忠宏(KOBAYASHI Tadahiro)、飯澤和恵(IIZAWA Kazue)、坂口健人 (SAKAGUCHI Kento)、 他
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):急性期の救急医療と災害医療における診療ならびに医学科講義、臨床実習の指導経験
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:11単位  開講形態:講義
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修 
【授業の目的】
1)生体の加齢による変化、高齢者の周術期の問題点、脳死、緩和医療など高齢者医療について学ぶ。
2)医療と地域のつながり、災害医療、環境異常など、各科の診療を横断しつつ、医療を取り巻く環境について学習する。

【授業の到達目標】
1)加齢による各臓器の生理学的変化を学ぶ。
2)高齢者の周術期の問題点と介入について学ぶ。
3)脳死の概念と移植医療について学ぶ。
4)疼痛緩和医療やターミナルケアについて学ぶ。
5)地域医療・救急搬送・蘇生について学ぶ。
6)環境異常、災害医療を学ぶ。

【授業概要(キーワード)】
加齢、環境異常、死、脳死、臓器移植、緩和医療、蘇生、災害医療、救急医療体制

【科目の位置付け】
<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)>
1.プロフェッショナリズム (1)(2)(5)(6)
2.医学知識と問題対応能力 (1)(2)(3)(4)
3.診療技能と患者ケア (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)
4.コミュニケーション能力 (1)(2)(3)(4)
5.チーム医療の実践 (1)(2)(3)
6.医療の質と安全の管理 (1)(2)(3)
7.社会における医療の実践 (1)(2)(3)(4)(5)(6)
8.科学的探求 (1)(2)(3)
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢(1)(2)(3)(4)
<医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)>
A-1 プロフェッショナリズム
A-2 医学知識と問題対応能力
A-3 診療技能と患者ケア
A-4 コミュニケ-ション能力
A-5 チ-ム医療の実践
A-6 医療の質と安全の管理
D-5 循環器系
D-6 呼吸器系
E-2 感染症
E-5 物理・化学的因子による疾患
E-7 成長と発達
E-8 加齢と老化

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
授業計画に従って、各専門家が講義する。
・日程
(調整中のため変更になる場合があります)
2月2日(月)14:50~16:30
高齢者の生理的な変化 麻酔科学 外山裕章
2月4日(水)14:50~16:30
高齢者の術前評価と介入 麻酔科学 森谷真知佳
2月5日(木)14:50~16:30
高齢者の周術期管理 麻酔科学 外山裕章
2月9日(月)14:50~16:30
最新の心肺蘇生法(新生児~成人) 救急医療 坂口健人
2月12日(木)14:50~16:30
ペインクリニックと緩和医療 疼痛緩和内科 飯澤和恵
2月16日(月)14:50~16:30
地域医療における緩和医療 訪問診療クリニックやまがた 奥山慎一郎
2月18日(水)14:50~16:30
災害医療とDMAT 山形市立済生館麻酔科 篠崎克洋
2月19日(木)14:50~16:30
熱中症と偶発性低体温 救急医学 小林忠宏
3月2日(月)14:50~16:30
救命救急と地域医療;救命士の育成 山形市立病院済生館麻酔科 篠崎克洋
3月3日(火)8:30~10:10
全体死と脳死 麻酔科学 外山裕章
3月3日(火)10:20~12:00
臓器移植の現状 麻酔科学 外山裕章

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義への出席は必須
実習時に活用できるよう講義内容をノートなどに記録しておくこと
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
推奨されたテキストなどにより予習しておくこと
受講後は講義内容について十分に復習し、理解を深めておくこと

【成績の評価】
・基準
講義内容の理解度や推奨テキストでの自学自習効果をみるための筆記試験
出席状況
学習態度と積極性
・方法
多肢選択問題式の試験を行う
合格基準に満たない者に対する再試験は行わない
規定の出席基準に基づいて評価する
講義時間内や終了後における自発的な質問およびその内容を評価する

【テキスト・参考書】
特にないが、各教官の推薦図書で学ぶことを推奨(心肺蘇生法についてはBLS&ACLS等のテキスト、脳死については法的脳死判定マニュアルを参照)

【その他】
・学生へのメッセージ
オムニバス形式のため、原則として全ての講義に出席すること
・オフィス・アワー
<山形大学で教えていること>
命の大切さを考える。
誰にでも訪れる加齢による変化・死、生命倫理、心肺蘇生法、災害に関する講義を行っている。
激変する医療環境に伴い、地域医療、介護、在宅医療に関する総論を取り入れている。

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