臨床実習(第三内科)
 Clinical Practice
 担当教員:太田 康之(OHTA Yasuyuki)横山寿行(YOKOYAMA Hisayuki)柄澤繁(KARASAWA Shigeru)
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):臨床医
 開講学年:4年、5年、6年  開講学期:通年  単位数:61単位  開講形態:実習
 開講対象:医学科  科目区分:専門教育・必修 
【授業の目的】
神経疾患、内分泌・代謝疾患、血液疾患の診断及び治療について学ぶ。
臨床実習では、医療面接、身体診察、検査データの理解、診断、治療法とその
評価、および患者に対するマナーについて学習する。

【授業の到達目標】
医師としての総合的な診療技術及び基本的態度を身につけることができる。
血液、神経、内分泌代謝分野の症例を担当し、担当症例の問診・診察ができる。その内容を適切な方法で診療録に記載できる。各分野の症例における問題点を特定し、病歴要約を作成できる。症例の病状、理学所見、検査結果を適切に解釈し、診断、治療に至るまで、簡潔に症例提示ができる。医療チームの一員としてチーム医療に貢献できる。患者と適切な関係を構築することができる。


【授業概要(キーワード)】
臨床実習を通して、第三内科領域(血液、神経、内分泌代謝分野)における診察の基本を身につける。

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
臓器別疾患学や全身性疾患学で学んだ事に基づき、本授業では実際の患者さんを担当し、実臨床を学ぶ。

山形大学医学部医学科教育到達目的(コンピエンシー)の該当項目
1.プロフェッショナリズム
2.医学知識と問題対応能力
3.診療技能と患者ケア
4.コミュニケーション能力
5.チーム医療の実践
6.医療の質と安全の管理
7.社会における医療の実践
8.科学的探求
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢

医学教育モデルコアカリキュラムのG-1、G-2-1、G-2-2、G-2-4、G-2-7、G-2-8、G-2-9、G-2-17、G-2-26、G-2-27、G-2-31、G-2-32、G-2-33、G-3-2、G-4-1

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
実際の患者を担当し、これまで習得した医学知識を実際の診察、検査、治療にどのように応用していくか学ぶ。症例の診療録記載、プレゼンテーション、総括を行い、症例毎に疾患を総合的に考察する。実習期間中、SGTを行い各分野の知識の整理を行う。
・日程
第4学年
臨床実習(BCC)の間、3週間単位(月曜日~金曜日毎日)
1週目は、外来実習で外来患者の問診・診察と、入院症例に関する学習を行う。
2週目から 主治医の指導の下に実際に入院患者を担当し、3週目でプレゼンテーションする。
各初日のみ8時30分に三内医局カンファレンスルームに集合(オリエンテーション)
第5学年
臨床実習(BCC)の間、3週間単位(月曜日~金曜日毎日)
1週目は、外来実習で外来患者の問診・診察と、入院症例に関する学習を行う。
2週目から 主治医の指導の下に実際に入院患者を担当し、3週目でプレゼンテーションする。
各初日のみ8時30分に三内医局カンファレンスルームに集合(オリエンテーション)
臨床実習(ACC)の間、選択実習を行う。
初日のみ各分野オリエンテーションあり(詳細は別途メールにて通知します。)
第6学年
臨床実習(ACC)の間、選択実習を行う。
初日のみ各分野オリエンテーションあり(詳細は別途メールにて通知します。)

変更が生じる場合がございますので、その際は別途通知します。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
時間やマナーを守り実習に望む。
自発性を持って実習に取り組み、積極的に質問をして知識を自分のものにして下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実習で感じた疑問などを教科書、講義資料などで確認するように努める。

【成績の評価】
・基準
回診、検査、検討会、SGT等に積極的な姿勢で参加しているか。
基本的な問診・診察ができ、それを適切に診療録に記載できているか。
患者の問題点を把握し、それに基づいた病歴要約の作成ができるか。
症例を簡潔にまとめ、要領よい症例提示ができるか。
・方法
出欠は出欠表と診療録の記載で評価する。
診療録・病歴要約の記載内容を評価する。
回診、検討会、発表会での症例提示を評価する。
いずれにおいても、実習中の学習姿勢や出席状況を加味する。

【テキスト・参考書】
内科学書(中山書店)・吉利内科診断学(金芳堂)
ベッドサイドの神経の診かた(南山堂)・標準神経病学(医学書院)Meritt's Neurology(LWW)
ジョスリン糖尿病学(医学書院)・糖尿病専門医研修ガイドブック(日本糖尿病 学会編)
・Williams Textbook of Endocrinology(Saunders) ・最新内分泌代謝学(診断と治療社)
・Wintrobe's Clinical Hematology(Lea and Febiger)
・J.H.Jandl's BLOOD:Textbook of Hematology (Little、Brown and Co.)
神経内科ハンドブック 医学書院
カラーアトラス神経病理 医学書院
内科学(朝倉書店)
脳卒中ビジュアルテキスト 医学書院

【その他】
・学生へのメッセージ
患者には、常に誠実な態度・言葉遣いで接するように心がける。
1)臨床実習においては、清潔な服装と共に身体も清潔を保つように心がける。
2)実習の開始時間に遅れない。やむを得ず実習を休むときは、必ず事前に医局秘書に連絡する。(第3内科医局電話 628-5316)内線(5316)
3)実習最終日(B.S.L.)12:00まで、(クリクラ)15:00まで、レポートを提出すること。
・オフィス・アワー
<山形大学でで教えていること>
遺伝子診断(高度先進医療)について解説。
治験を通した治療薬の開発についての解説。

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