【授業の目的】
実際の診療を通して泌尿器科疾患の診断・治療を理解する。 臨床実習での経験を通して基本的泌尿器科疾患の診断、治療についてより深く理解することを目的とする。 基本的泌尿器科手技を体験し、習得することを目的とする。
【授業の到達目標】
(1)基本的泌尿器科手技を実施できる。【態度・習慣】 (2)泌尿器科手術に参加できる。【態度・習慣】 (3)泌尿器科外来診療に参加できる。【態度・習慣】 (4)泌尿器科診療に関する会議に参加できる。【態度・習慣】 (5)診療に関する会議で担当患者のプレゼンテーション行うことができる。【技能】 (6)担当患者とコミュニケートできる。【技能】 (7)担当患者について指導医に相談できる。【態度・習慣】 (8)抄読会でプレゼンテーション行うことができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
泌尿器科 検査 診断 治療
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
臨床実習で泌尿器科疾患の診断、治療の実際について学ぶことで、泌尿器科基本的診療技能を習得する。 〈山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の該当項目〉 1 プロフェッショナリズム 2 医学的知識と問題対応能力 3 診療技能と患者ケアの基礎的知識 4 コミュニケーション能力 5 チーム医療の実践 6 医療の質と安全の管理 7 社会における医療の実践 8 科学的探求 9 生涯に渡ってともに学ぶ姿勢 〈医学教育モデルコアカリキュラム(平成28年度改訂版)の該当項目〉 C-4 病因と病態 D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む) D-9 生殖機能 D-9-2)診断の検査の基本 D-9-2)-(2)男性生殖器 D-9-3)症候 D-9-3)-(1)男性生殖器の主要症候 D-9-3)-(2)男性生殖器のその他の症候 D-9-4)疾患 D-9-4)-(1)男性生殖器疾患 D-9-4)-(3)腫瘍性疾患 E-2 感染症 E-3 腫瘍 F 診療の基本 F-1 症候・病態からのアプローチ F-2 基本的診療知識 F-3 基本的診療技能 G 臨床実習 G-1 診療の基本 G-2 臨床推論 G-3 基本的診療手技 G-4 診療科臨床実習
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
山形大学医学部附属病院において、月曜日から金曜日まで診療、手術、検査の見学や参加、カンファレンスへの参加などの実習を行う。また、実習における経験や知識を深めるために、各担当教員がより実践的な内容のSGT(Small Group Teaching)を行う。
・日程
実習の日程は次の通りです。 月曜日:症例カンファレンス、手術見学 火曜日:症例カンファレンス、病棟回診、外来見学、検査見学 水曜日:病棟回診、体外衝撃波結石破砕術見学(希望者)、SGT 木曜日:術前カンファレンス、教授回診、外来見学、検査見学、SGT 金曜日:手術見学
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
泌尿器科領域の基本的な知識(解剖学、生理学、病理学、泌尿器疾患学等)を予習した上で、実際の手術、検査に参加すること。担当した症例・疾患について十分に学習し理解した上で、カンファレンスに参加し知識をより深めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
腎・尿路コース、生殖器コースの泌尿器科領域、全身性疾患学・外科系(泌尿器)の講義内容について復習しておくこと。 担当症例に関するレポートは、教科書だけでなく論文やガイドライン等で深く掘り下げて学習・理解し作成すること。
【成績の評価】
・基準
実習に積極的・能動的に参画できており、実習を通して学んだ知識や経験に基づいて主体的に考察し、論述できることを合格の基準とする。
・方法
担当教員が、出席、態度、学力の到達度、実習における到達度、ならびに総合評価について、S(秀)、A(優)、B(良)、C(可)、F(不可)の5段階評価 を行い、総合評価がC以上であることを合格の基準とする。
【テキスト・参考書】
1.標準泌尿器科(医学書院)、2.シンプル腎・泌尿器学 (南江堂)
【その他】
・学生へのメッセージ
泌尿器科は診断から治療まで単科で行う診療科です。しかも全身管理が必要になりますので、外来の初診から診断、入院、手術、退院までのプロセ スを学んでください。 清潔な服装、身だしなみに気をつけるのは当然のことながら、教員、コメディカルスタッフ、患者さんに対して失礼のないように配慮してください 。
・オフィス・アワー
水曜の10:00~16:00 〈山形大学で教えていること〉 近年の泌尿器科疾患の診断や治療の技術における進歩が著しいため、最先端の知見やガイドラインに基づいてベッドサイドやSGTで実践的な指導を行っている。
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