【授業の目的】
放射線診断学、放射線治療学 臨床では放射線診断についての理解が不可欠である.放射線検査の適応のあり方に注意を払い、将来医師となって活躍する時に効率の良い診断過程を組み立てられる能力を身につける.がんの三大治療法の一つである放射線治療は、近年急速に進歩してきた.放射線治療の基礎と実践を学ぶと同時に重粒子線治療などの最新の放射線治療に関して学ぶ.臨床における放射線治療の重要性を実感してほしい.
【授業の到達目標】
CT、MRI、核医学、血管造影、核医学検査を実際に見学、参加して、検査の内容を理解できる. 実際の臨床画像を基に、画像診断に必要とされる正常画像解剖を理解できる. 画像診断が重要な疾患について、異常所見を抽出し、診断できる. 放射線治療の現場を体験して、放射線治療の適応と有効性を理解できる.
【授業概要(キーワード)】
単純X線写真、CT、MRI、核医学、IVR、放射線治療.
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
実習を通して、臨床に応用できる放射線診断学および放射線治療学を身につける.
<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の当該項目> 1 プロフェッショナリズム 2 医学的知識と問題適応能力 3 診療技能と患者ケアの基礎的知識 4 コミュニケーション能力 5 チーム医療の実践 6 医療の質と安全の管理 7 社会における医療の実践 8 科学的探究 9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢
<医学教育モデルコアカリキュラム(平成28年度改定版)の当該項目> E-6 放射線の生体影響と放射線障害の E-6-1) 生体と放射線 E-6-2) 医療放射線と生体影響 E-6-3) 放射線リスクコミュニケーション E-6-4) 放射線災害医療 F-2 基本的診療知識の F-2-5) 放射線等を用いる診断と治療
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
1グループ2週間単位で実習する.CT、MRI、核医学、血管造影、核医学検査、放射線治療の実際に見学し、理解を深める。また、適宜教員によりSmall Group Teaching(SGT)を行う.
・日程
毎朝、全員参加のモーニングカンファランスで始まる. 検査見学(参加)、読影実習、SGT(small group teaching)、などが個人ごとに計画され、それに従って実習を進める.
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
CT、MRI、核医学、血管造影、核医学検査、放射線治療の理解を深め、臨床に対応し得る能力を養う.集合場所には遅れずに集合し、真摯に見学、実習することを望む.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各分野が扱う疾病を理解する. 疾病の画像診断、放射線治療を理解する.
【成績の評価】
・基準
筆記試験:100点満点 卒業試験:第6学年の臨床実習終了後に臨床的な放射線医学全般について筆記試験を行う.実習の際のポートフォリオなどを勘案して総合的に合否を判定する.100点満点として60点以上を合格とする.
・方法
卒業試験:第6学年の臨床実習終了後に臨床的な放射線医学全般について筆記試験を行う.実習の際のポートフォリオなどを勘案して総合的に合否を判定する.100点満点として60点以上を合格とする.
【テキスト・参考書】
標準放射線医学(医学書院)、新臨床X線診断学(医学書院)他、担当教官の推薦を参考にされたい.
【その他】
・学生へのメッセージ
集合場所には遅れずに集合し、真摯に見学、実習することを望む。臨床における放射線診療の重要性を学ぶことを望む.
・オフィス・アワー
<山形大学で教えていること> 重粒子線の原理と臨床
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