【授業の目的】
薬剤部は、調剤、注射薬の無菌調製、医薬品管理等を通じて、法令や規則を遵守するとともに、滞りなく薬部治療が実施できるよう医薬品を供給している。また、医薬品の情報管理、病棟薬剤業務や薬剤管理指導、医療チームでの活動を通して、院内の医薬品の適正使用実施に努めている。本実習では、薬剤部が院内でいかなる役目を担っているのかを理解し、また、医薬品の適正使用や医療チームでの薬剤師の役割について理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
1. 薬剤部の役目について理解し、説明できる【知識・理解】 2. 医薬品の適正使用について理解し、説明できる【知識・理解】 3. 医療チーム内での薬剤師の役割を理解し、説明できる【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
薬剤師、薬品名称、薬物治療、薬物動態、有害事象、医療安全、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度、医療チーム
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
<山形大学医学部医学科教育到達目標(コンピテンシー)の該当項目> 1. プロフェッショナルリズム 4. コミュニケーション能力 5. チーム医療の実践 6. 医療の質と安全の管理 <医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)の該当項目> A-1-3) 医師としての責務と裁量権 A-4-1) コミュニケーション A-5-1) 患者中心のチーム医療 A-6-1) 安全性の確保 A-6-2) 医療上の事故等への対処と予防 A-6-3) 医療従事者の健康と安全 F-2-2) 根拠に基づいた医療<EBM> F-2-8) 薬物治療の基本原理
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
薬剤部での実習は2日間で講義と見学実習とする。
・日程
1日目:オリエンテーション(講義)、病棟薬剤業務見学 2日目:医薬品の適正使用(講義・グループワーク)、調剤、製剤、麻薬管理、薬物血中濃度測定の見学 *場合によって1日目と2日目の内容が入れ替えとなる場合あり。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義で説明される内容を実際の臨床現場での薬剤師業務を見学しながら学ぶ。質問等は随時受け付ける(ただし患者の前での質問は控えること)ので積極的にすること。 実習を通して学んだことを実習後にインターネット等で自分なりに復習することで理解を深める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
薬剤師業務の在り方、医薬品適正使用、医薬品安全などについては公的機関からガイドライン等が発布されているので、それらに目を通す(およそ30~60分程度)ことで理解を深めて下さい。
【成績の評価】
・基準
実習への参加および参加態度(積極性や主体性)などをもって合否の判断をします。体調不良等の理由で参加できなかった場合は配布資料で学び、レポートの提出により評価します。
・方法
実習への参加またはレポート
【テキスト・参考書】
1. 医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について 医政発0430第1号平成22年4月30日 2. 内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会報告書 平成22年1月29日 3. 新任薬剤師のための調剤事故防止テキスト(第二版)日本薬剤師会 平成 24 年 2 月 4. TDMの基礎知識 日本TDM学会 https://jstdm.jp/yogo/basic_knowledge.html 5. 医薬品医療機器等法に関する報告の制度について 厚生労働省 https://www.pmda.go.jp/safety/reports/hcp/pmd-act/0003.html 6. 医薬品副作用被害救済制度 PMDA https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index_medical.html 7. 特定機能病院における医療安全対策強化のための承認要件の見直しの概要 厚生労働省 8. 病院・診療所における麻薬管理マニュアル 厚生労働省 平成23年4月 9. がん化学療法レジメン管理マニュアル 第4版 医学書院
【その他】
・学生へのメッセージ
本実習は薬剤師業務の見学型の実習となります。特に課題等は与えませんので実習に積極的に参加して理解を深めてください。
・オフィス・アワー
月~金曜日(祝日を除く)8:30~17:00 (医薬品情報室) 連絡先:023-628-5830
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