【授業の目的】
(1)高齢者の病態像、生活像に応じ、適切な看護を提供できる専門知識と技術を習得することを目的とする。 (2)高齢者のQuality of Life(生活の質)の向上、自立を支援する看護援助方法の理解を深めることを目的とする。
【授業の到達目標】
(1)高齢者の生活機能と病態について、包括的なアセスメント方法と適切な看護実践方法について説明できる。 (2)急性期治療を受ける高齢者に対する看護、認知症高齢者の生活を支える看護、長期ケア施設、終末期にある高齢者の看護について説明できる。 (3)高齢者のリハビリテーション看護とチームケア、看護の役割について説明できる。
【授業概要(キーワード)】
高齢者生活機能アセスメント、認知症の看護、急性期治療を受ける高齢者の看護、長期ケア施設の看護、終末期の看護、リハビリテーションの実際とチームケア
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
本科目は、山形大学医学部看護学科 DP3:専門分野の知識と技能に位置づけられる科目です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
講義は、指定の教科書と必要な資料、DVD等を活用して行います。また、講師の先生によりパワーポイントを活用します。演習では、高齢者の生活機能のアセスメント力をつける演習と看護過程の展開を行います。
・日程
毎週木曜日:1~4校時 8:50~12:00 4月 10日 1.高齢者看護の基本(復習)・災害時の高齢者の看護 2.認知高齢者の看護―基礎知識 ・症状の理解とケア 4月17日 3. 認知症高齢者のアセスメント、コミュニケーション 4. 認知症の看護の実際 / 高齢者の食生活を支える看護 食事・脱水 4月24日 5. 食生活を支える看護 摂食・嚥下障害、低栄養 6. 演習・事例学習 5月 1日 7. 排泄を支える看護 アセスメント法 8. 演習・事例学習 5月 8日 9. 清潔・衣生活を支える看護、感染症への対応 10.活動と休息、歩行移動への看護 5月15日 11. まとめ① 12. 日常生活動作(ADL), 手段的自立度評価法(IADL) 5月22日 13.急性期治療を受ける高齢者の看護 14.高齢者の薬物療法支援 5月29日 15. 高齢者総合的機能評価法 16. まとめ② 6月 5日 17. 耳鼻科疾患の看護過程 18. 〃 6月12日 19. 終末期にある高齢者の看護 20. 看護過程 6月19日 21.多様な生活の場における高齢者の看護 22. 認知症治療棟に入院する高齢者の看護 6月26日 23. まとめ③ 24. 単位認定試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教科書を基本にし、テーマごとに必要な資料を提示します。 高齢期にある人々の、その人らしさを支える看護、これまでの生活史と強みを生かす看護について、具体的に展開できる看護力を培いましょう。そして、豊かな倫理的感性を大切に、学習に臨んで頂きたいと思います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
高齢者看護学は学習範囲が大変に広いため、事前に講義の学習範囲を確認し、講義終了後、その日の重要ポイントをしっかり振り返り、知識と実践方法を丁寧に学習しましょう。
【成績の評価】
・基準
各到達目標について、基礎知識、実践方法、重要な看護について、適切な説明ができていること。
・方法
(1)高齢者の生活機能、包括的なアセスメント方法とケアの実践方方法 (2)急性期治療を受ける高齢者の看護、(3)認知症高齢者の生活を支える看護、(4)終末期にある高齢者の看護方法、(5)高齢者のリハビリテーション実際と多職種連携について、演習・講義への参加姿勢、提出レポート、筆記試験で評価します。
【テキスト・参考書】
ナーシング・グラフィカ 老年看護学① 健康と障害、老年看護学②-高齢者看護の実践(第7版第1刷)、メディカ出版。 講義時配布配布資料、パワーポイント
【その他】
・学生へのメッセージ
解剖・生理機能学、薬理学、基礎看護学、成人看護学などこれまで培った看護力を生かし、更に、高齢期にある方の看護の特徴を学び創造していきましょう。
(担当教員専門分野) 齋藤朝子(SAITO Tomoko) 高齢者看護学 ・精神看護学 、リエゾン精神看護専門看護師 牧野 貴大(Makino Takahiro)高齢者看護学・看護病態機能学 佐藤 淳子(SATO Junko) 医療法人東北医療福祉会 山形厚生病院看護部長代理
・オフィス・アワー
水・木曜日 13時-17時
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