【授業の目的】
本授業のテーマは,小児看護学の対象である子どもの理解と,小児看護の理念の理解である。 本授業は小児看護学の目的論および対象論である。 変化する社会の中で成長・発達する子どもの特徴を知り,子どもの基本的人権を守り発達段階や健康状態に応じた看護について学習する。 これらをもとに小児看護学の理念を学ぶ。
【授業の到達目標】
1.小児看護の理念と目標を理解できる。 2.子どもの健康問題の特徴を理解できる。 3.子供の身体的成長について理解できる。 4.子供の心理・社会的発達について理解できる。 5.子供を取り巻く社会と制度について理解できる。
【授業概要(キーワード)】
小児看護,理念,目標
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
専門科目の中の小児看護学に位置づけられる。小児看護学の専門的知識と確かな技術に裏打ちされた安全な看護を提供し評価できる看護実践能力を身につけるための科目である。 本科目は看護学科DP3:専門分野の知識と技能に位置付けられる科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心とする。また,子どもの発達のビデオ等視聴覚教材を活用し,発達評価の力を培う。
・日程
講義1単位15時間 (毎週火曜日 8:50~10:20 看護学科第1講義室) 1.小児看護学の理念と目標(10月7日) 2.倫理と子どもの権利擁護(10月14日) 3.子どもの特性:成長と発達(10月21日) 4.子どもの特性:身体機能の発達(10月28日) 5.子どもの特性:心理的発達(11月4日) 6.小児医療と看護の動向(11月11日) 7.子どもを取り巻く社会と制度(11月18日) 8.試験とまとめ(11月25日)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1.講義内容は小児看護学の大要である。詳細については自ら調べる姿勢で取り組むこと。 2.出席も評価の対象となることの意味を考えて臨むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1.テキストを事前に読んで授業に臨むこと。 2.身近な小児の話題に関心を持つこと。 3.紹介する図書を参考に復習すること。 4.小児を取り巻く出来事を看護の視点で考えてみること。
【成績の評価】
・基準
変化する社会の中で成長・発達する子どもの特徴を知り,子どもの基本的人権を守り発達段階や健康状態に応じた看護の理解が評価の基準である。 試験を実施し,60点以上を合格とする。
・方法
受講態度,筆記試験をもとに総合的に評価する。 合格点に達しない場合は,必要に応じて再試験を行い評価する。
【テキスト・参考書】
系統看護学講座 専門分野Ⅱ,小児看護学〔1〕,医学書院. 系統看護学講座 専門分野Ⅱ,小児看護学〔2〕,医学書院. 本郷一夫編:保育の心理学.2011,建帛社. その他,適宜講義の中で紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
「人間は誰でもまず子どもとして出発し,世界中の民族はすべて育児室から始まる(エリクソン)」 子どもの成長・発達を理解し,ケアの本質を探究してほしい。
・オフィス・アワー
オフィスアワーは木曜日12時から13時(今田研究室)。 ただし、これに限らず在室しているときは随時対応します。
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