看護研究入門
 introduction to Nursing Research
 担当教員:武田 洋子(TAKEDA Yoko) ,看護学科全教員
 担当教員の所属:医学部看護学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):看護師として実務経験のある教員が、臨床および教育分野の研究活動の経験を活かし、看護研究について講義・実習を行う。
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:1単位  開講形態:講義
 開講対象:看護学科  科目区分:専門科目総合科目 
【授業の目的】
看護研究とは何か?どのような看護研究があるのか?自分がやってみたい研究は何か?これらの課題に焦点をあてて,看護研究における基本的な概念の理解を深めることを目的とします.

【授業の到達目標】
1) 看護研究の意義,研究方法,研究における倫理的配慮,論文の書き方を理解し,説明できるようになる.
2) 自分がやってみたい研究,研究によって明らかにしたい問いを言語化し,説明できるようになる.
3) 文献検索データベースを活用して学術論文を検索できるようになる.

【授業概要(キーワード)】
看護研究,リサーチクエスチョン,研究テーマ,研究倫理,文献検索,学術論文

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
1) 本科目は,看護学科Dp1:豊かな人間性と社会性,DP2:幅広い教養と汎用的技能,DP:3専門分野の知識と技能に位置づけられる科目です.
2) 4年次に受講する「看護研究」の道標となる科目です.

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
面接授業と遠隔授業(Web Class)の併用
1) 4年生の看護研究発表会を聴講し,質疑応答に参加する.
2) 看護研究概論では,看護研究の定義・意義,研究倫理,研究デザイン,リサーチクエスチョン,論文の書き方について講義する.
3) オムニバス形式で,研究指導を担当する看護学科教員が各研究室のガイダンスを行う.
4) 文献検索データベースWeb版の活用方法の講義を受けながら,実際に学術論文の検索を演習する.
5) 課題レポートを作成し,各自の看護研究のスタートへつなげていく.
課題1【リサーチクエスチョンの設定】提出期限:1月23日17時まで.Web Classから提出
課題2【卒業研究で取り組みたいテーマと動機について】 提出期限:2月6日17時まで. Web Classから提出
・日程
1月9日〜1月30日の毎週金曜日 5・6・7・8校時 13:00〜14:30,14:40〜16:10
第1・2回 1月9日 看護研究概論, 研究倫理(講義,記述),各研究室のガイダンス(講義)
第3・4回 1月16日 各研究室のガイダンス(講義)
第5・6回 1月23日 各研究室のガイダンス(講義)
第7・8回 1月30日 文献検索ガイダンス(講義,演習),論文の読み方, 論文の書き方について(講義)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1) 課題レポートの作成では,資料のフォーマットに沿って記述し,自らの意見とその根拠を明らかにしていく.
2) 文献検索ではテキストや配布された資料で手順を確認し,検索結果をノートあるいはマイページに記録する.
3) 各研究室のガイダンスを通して,どのようなテーマで研究をしたいかを考え,興味・関心のある看護領域の教員に質問・相談をする.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本科目では,以下の課題を課します.単位制度の実質化のため,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください.
1) 準備学修に必要な学修時間の目安は次の通りです.
3時間/週 (注)大学院設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学習を必要とする内容をもって構成することが標準と定められています.
2) 11/4,11/5の1〜8校時は,4年生の看護研究発表会を聴講します.質疑にも参加し,各自の興味関心に応じて研究したい領域やテーマ,研究方法などの参考にしましょう.
3) 研究したい看護学領域やテーマをみつけるためには,文献検索をして論文をいくつか読んでみましょう.
4) 研究指導を受けたい教員に,興味・関心のある研究テーマについて相談することができます.
5) 研究室が決まったら,メンバーと共に指導教員へ連絡をとり,4年次の「看護研究」に向けた演習日程や課題等を確認してください.

【成績の評価】
・基準
1) 看護研究の基本を正しく理解して,リサーチクエスチョンや研究テーマが設定できている.
2) 研究の動機について、文献や授業で得られた知識,自己の経験を具体的に裏づけながら論述できている.
3) 各自のリサーチクエスチョンや研究テーマに関する文献検索の結果(原著論文件数)が記載されている.
・方法
課題2のレポート内容をを評価します(100点満点).

【テキスト・参考書】
授業中に資料を配布します.
・参考書:坂下玲子「系統看護学講座 別巻 看護研究」(医学書院),前田ひとみ「看護研究」(メディカ出版)

【その他】
・学生へのメッセージ
文献検索の演習では,学術情報基盤センターで登録・発行された各自のユーザーIDとパスワードを使用します.
・オフィス・アワー
1) 研究指導を受けたい教員への相談は,前期・後期を通して随時受け付けています.なかでも1月9日~2月6日の期間には必ず相談をして,課題2レポートの「相談した教員(氏名)」の欄に記入してください.
2) 会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合には事前に予約をお願いします. 教員の連絡先はWeb Classでお知らせします.
3) 医学部図書館では,文献検索および文献複写利用についての相談は随時受け付けています.手続き等については図書館の方に伺ってください.

42000083-2025-0402-41401