【授業の目的】
地域包括支援センター、地域医療連携センター、訪問看護ステーションでの実習を通して、地域で生活する人々の様々な健康レベルにおける心身の健康保持・増進のケアシステムを理解する。実習を通して、在宅療養者とその家族に提供されている看護や社会資源を利用した連携支援について学ぶ。
【授業の到達目標】
1.在宅療養者とその家族や地域で生活する人々を支える機関の役割や看護職の位置づけ、提供される看護支援の実際、多職種連携の実際を説明できる。 2.個人情報の保護や感染予防などを含む、在宅療養支援で起こりえるリスクに対するリスクマネジメントの実際が説明できる。 3.人権擁護を基盤とした意思決定を支える支援の実際が説明できる。 4.既修の看護専門的知識・技術・態度とを統合し、実践力の向上と看護職の活動場面の多様性について視野の拡大を図ることができる。 5.在宅看護学の特徴を理解するために、実習にふさわしい態度で主体的に行動し学習に取り組むことができる。
【授業概要(キーワード)】
地域共生社会、地域包括ケアシステム、自立、生活、在宅療養、家族支援、地域医療連携室センター(病院退院支援部署)、訪問看護ステーション、地域包括支援センター
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
在宅看護援助論ならびにケア・コーディネイト論で修得した在宅看護に関する知識・技術を踏まえて、最終年次として看護の実践を介し統合を目指した実習を行う。本科目は看護学科DP 1:豊かな人間性と社会性、DP2:幅広い教養と汎用的技能、DP3:専門分野の知識と技能に位置付けられる科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
下記に即して実習を行うが、場所や日程に関しての詳細は実習オリエンテーション(5月1日)にて伝える。 在宅看護学実習は、以下の3つの実習で構成される。 1.訪問看護ステーションでの実習 2.山形大学医学部附属病院 地域医療連携センターでの実習 3.地域包括支援センターでの実習 学内での事前・事後学習
・日程
1.実習時間は原則として8時30分から17時までである。 2.実習期間は5~6月のうち、指定する期間(1人あたり2週間)である。 3.学内・学外の実習施設、実習日程等は別途指示する。掲示、配布物に注意し予定を管理すること。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
施設での実習だけではなく、学内での事前・事後学習においても積極的に学習すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
3年生までの講義・演習の教科書や参考書、資料、ノート等を用いて必ず予習する。 実習での学びは、講義・演習の教科書や参考書、実習で配布された資料、ノートを用いて知識・技術の統合を介して復習する。
【成績の評価】
・基準
地域で療養する人とその家族の生活を支える在宅看護に関連する施設の訪問看護ステーション、附属病院の退院支援部署および地域包括支援センターの実習において、講義・演習を通して得た知識や技術に基づき、指導者の指導の下、主体的に考察して実習に臨めるかを合格の基準とする。
・方法
事前学習の参加・実施状況、実習への出席・参加状況、事後学習への参加状況、記録物等を総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト 系統看護学講座 専門分野 地域・在宅看護論[2] 地域・在宅看護の実践 第6版 医学書院 参考書 写真でわかる訪問看護アドバンス 訪問看護の世界を写真と動画で学ぶ! インターメディカ
【その他】
・学生へのメッセージ
与えられた実習内容だけではなく、事前学習を十分にした上で自分が実習で学習したいことを明確にし、現場の実習指導者に積極的に質問等をしてほしい。 1.詳細については、別途配布される在宅看護学実習要項を必ず熟読すること 2.実習施設が学外のため、以下の点に留意すること ・体調を崩さないように各自健康管理に留意する。 ・実習施設までの交通手段や所要時間を事前に確認し、遅刻等をしない。 ・実習中は原則として自動車の運転はしない。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィスアワー」を地域看護学講座(松田・志田・宇野)において原則16:10~17:00としますが、これに限らず在室している時は随時対応する。
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