看護師アドバンスト実習
 Advanced Nursing Practice
 担当教員:片岡 ひとみ(KATAOKA Hitomi)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):看護師としての実務経験のある教員が、その臨床経験を活かし、講義、演習、実習指導を行う。
 開講学年:4年  開講学期:前期  単位数:3単位  開講形態:実習
 開講対象:看護学科(保健師・助産師コース未選択学生)  科目区分:専門科目臨地実習(選択科目) 
【授業の目的】
現代の医療では多職種が患者の治療を中心にチーム医療として協力することが必須である。高度医療を提供する附属病院においてチーム医療に参加し、医療現場が求める看護を適切に提供できる看護実践能力を養う。

【授業の到達目標】
1.看護師と共にチーム医療に参加し、医療現場が求める看護実践能力を身につける。
2.多職種の機能と役割を理解し、チーム医療における看護師の役割を明確にし、自己の課題に取り組むことができる。
3.医療コンシェルジュステーションの役割を述べることができる。
4.チーム医療における患者、家族と医療者との関係について述べることができる。
5.チーム医療における多職種連携について述べることができる。

【授業概要(キーワード)】
看護実践能力、医療チーム、協働、高度医療

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
統合実習を履修した後に、臨床現場が求める看護実践能力を高めるものである。
本科目は看護学科DP1:豊かな人間性と社会性、DP2:幅広い教養と汎用的技能、DP3:専門分野の知識と技能に位置付けられる科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
1.保健師コース、助産師コースを選択しない学生を対象に開講する。
2.看護師と共にチーム医療に参加し、医療現場が求める看護を適切に提供できる実践能力を養う。
3.チーム医療のなかで、複数患者を受け持ち、患者の治療・療養過程全般を通して看護実践を行う。
4.医療コンシェルジュステーションにて、入院前の患者の状況を把握し、入院後、退院後を見据えた看護計画を立案し、実施、評価する。
5.看護を展開する上で必要な多職種との連携場面に参加し、看護職としての役割、課題を考察する。
・日程
2025年6月23日~7月18日
最終週の火曜日にまとめの会を実施する。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1. 学生の課題に即した病棟で実習する。
2. 1病棟1名(もしくは2名)とする。
3. 病棟看護師と共に行動し、複数患者の看護実践を行う。
4. 患者を受け持ち、看護計画を立案し看護を展開する。
5. 医療コンシェルジュステーションにて入院前の患者の状況を把握する。
6. 多職種の医療チームラウンドによる支援場面にも参加し、看護実践を行う。
7. キャンサートリートメントボード等の多職種が協同して診療方針を決定する職種合同カンファレンスに参加する。
8.退院調整カンファレンス等、病院外の医療従事者との合同カンファレンスに参加する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
自己の看護を振り返り、看護専門職としての自己の課題を明確にする。

【成績の評価】
・基準
レポート、積極的な実習への参加状況、まとめの会等での発表・参加姿勢等を総合的に勘案し合格基準とする。
・方法
レポート・記録40点、行動評定(自己評価、指導者評価)60点、提出物10点の成績を合計して評価する。

【テキスト・参考書】
1. 吉田千文他編:ナーシンググラフィカ看護の統合と実践~看護管理、第5版、メディカ出版、2023年

【その他】
・学生へのメッセージ
保健師コース・助産師コースを選択しない学生は、医療現場が求める看護を適切に提供できるように、看護師としての役割や実践を養ってほしい。
・オフィス・アワー
片岡研究室において、16:10~17:00(確実に面談したい場合には予約をお願いします)

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