キャリア形成論
 View of a Career and Work
 担当教員:松坂 暢浩(NOBUHIRO Matsuzaka)
 担当教員の所属:教育企画部
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):民間企業で大学生のキャリア・就職支援に携わっていた経験のある教員が、その経験を活かして、初年次におけるキャリアデザインについて講義します。
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:工学部昼間コース全学科  科目区分:選択必修科目または選択科目(学科により異なる) 
【授業の目的】
【工学系の進路について知り、将来について考える時間】
本授業は、工学系学生の進路・就職について考えることを目的にしています。改めて自分を見つめ直し、働くことについて真剣に考え、何をやりたいのかを探し、目標を持って学生時代を送っていくためのきっかけと方法を提示します。また、授業での学びを踏まえ、卒業後どのように働くかを考えた上で、今後の行動計画(キャリアプラン)を作成していきます。
※ここで扱う「キャリア」とは、広い意味で仕事を通した「人生」「生き方」そのものを扱います。

【授業の到達目標】
授業の内容を踏まえて、これからの行動計画(キャリアプラン)について説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
自己理解、職業理解、職業観、キャリアデザイン、進路・就職

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
本授業は、工学部の卒業認定・学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)である「1.豊かな人間性と社会性」の(1)、「2.幅広い教養と汎用的技能」の(2)、「3. 専門分野の知識と技能」の(2)に該当します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
12.つくる責任つかう責任
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
1)キャリアビジョンや職業観を形成することが、職業選択における迷いを少なくし、就職後の高い満足度や充実した職業人生に繋がると言われています。本授業では「自分らしさを理解する」「自分自身が働く上で大切なこと(価値観)を理解する」「多彩な職業や働き方を理解する」の3つについて理解を深める内容で構成しています。
2)講義と併せて個人ワーク等を行い、自分の価値観や興味、さらには目標となる職業像について考えてもらいます。また、オムニバス方式により多彩な職業人からの講演等を通じて、職業や職業観に接してもらいます。
・日程
第1回 オリエンテーション(授業の概要、進め方、成績評価について)
第2回 工学系のキャリアデザインについて
第3回 インターンシップについて
第4回 進路選択(進学、就職)について
第5回 外部講師の講演を聞く準備
第6回~14回 外部講師によるオムニバス講義
第15回 まとめ(全体のまとめ)
※外部講師の予定により、授業内容等を変更・調整する場合があります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業教材の配布、課題の提出、個別のメッセージのやり取り等にウェブクラスを使用します。使用方法に関しては、授業内で指示します。
2)本授業は、講義と併せて個人ワークやペアワーク等を行います。また社会人として最低限必要なマナーを身につけることも目標としていますので、履修にあたってのルールを設定します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)ウェブクラスにアップする授業教材および教科書を読み、予習を行ってください。
2)授業後に授業教材および教科書、個人ワークの内容を読み返し、授業の振り返り、復習を行ってください。
3)授業時間以外の時間を活用し、広く社会に目を向けたるために、新聞や経営学等の書籍、ビジネス情報誌を読んでください。

【成績の評価】
・基準
到達目標で示した「これからの行動計画(キャリアプラン)」について、自分の言葉で説明ができることを合格基準とし、課題(振り返りシート)、出席状況(3分の2以上)、授業への参加度・貢献度、到達目標の達成度を踏まえて総合的に評価します。
・方法
1)各回の授業終了後に提出する課題(振り返りシート)(50%)
2)最終課題(到達目標の達成度チェック)(50%)

【テキスト・参考書】
【教科書】
伊藤宏・髙橋修・松坂暢浩・山本美奈子『大学生のための実践的キャリア&就活講座』〈第2版〉,中央経済社,2025年.
※第1版をすでに購入している方は、そちらの使用も可能とします。
【参考書】
古閑博美・牛山佳菜代(編)『最新 インターンシップ』,学文社,2023年.
※その他、授業で使用する資料等は、適宜、ウェブクラスにアップします。
※参考書は適宜紹介をしますが、ぜひ社会に興味を持つために新聞や経済・経営に関する書籍、ビジネス情報誌を読むようにしてください。

【その他】
・学生へのメッセージ
1)外部講師によるオムニバス講義は、普段出会えない社会人と接点が持てる貴重な経験になります。授業内で積極的に質問をしてください。また失礼のないように挨拶や話を聞く際の姿勢等には十分に注意してください。
2) 2024年度の履修者アンケート(347名回答)の結果、本授業の満足度は98.8%、8割の学生が本授業の履修を後輩などに勧めたいと回答していました。
3) 授業を履修した先輩の感想(アンケートから一部抜粋)
「授業が毎回楽しみで、大学に来ている意味を見つけられる気がしました。」
「この講義を通して、自分の進路をどのようにしていくかある程度の筋道を立てることができました。」
「山大卒の外部講師や大学院生、生協の方など幅広い分野の方々からお話を聴くことができる点が非常に良かったです。」
「地方の企業の魅力や強みなどを外部講師の講演を通じて知ることが出来ました。」
「授業を通じて、夏のインターンシップなどにも応募しようという意欲がとても湧いて良い機会でした。」
「工学部で生活をしていると、専門分野について考えることはあるが、キャリア形成や職業、インターンシップ、公務員試験などについては全く考えることがなかったので、とても有意義な授業でした。」
「進路に関する内容で、民間企業就職、公務員就職、大学院進学と分けてお話を聞くことができ、メリット、デメリットが理解できました。」
「実際の山形大学のデータに基づいた就職に関するお話を聞けてとても良かった。」
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、授業後に設けます(会議および出張等で不在以外)。面談を希望する場合は、事前にウェブクラスのメッセージから問い合わせください。

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