有機化学Ⅰ(高分子・有機材料)
 Organic Chemistry I
 担当教員:岡田修司 (OKADA Shuji)
 担当教員の所属:大学院有機材料システム研究科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:高分子・有機材料工学科  科目区分:専門教育科目・選択必修 
【授業の目的】
「有機化学基礎」で学んだ事柄を踏まえ,有機反応,アルケン,アルキン,ハロゲン化アルキルおよび芳香族化合物に関わる構造や反応等について学習し,高分子化学の基礎となる知識を修得することを目的とする。

【授業の到達目標】
有機反応,アルケン,アルキン,ハロゲン化アルキルおよび芳香族化合物について、それらの構造と反応を理解するとともに適切に説明できる。

【授業概要(キーワード)】
有機反応,アルケン,アルキン,ハロゲン化アルキル,共役ジエン,芳香族化合物

【科目の位置付け】
本講義は,高分子合成・構造の基礎となるような位置付けとなる科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
12.つくる責任つかう責任

【授業計画】
・授業の方法
原則として,教科書(後述のとおり)に沿ってスライドを示しながら講義を行う。また,WebClassに資料をアップロードする。
・日程
第1回 有機反応の種類
第2回 平衡,反応速度,エネルギー
第3回 有機化学基礎の復習
第4回 アルケンの構造
第5回 アルケンの反応性
第6回 アルケン:反応と合成(1)
第7回 アルケン:反応と合成(2)
第8回 アルキン:有機合成序論
第9回 有機ハロゲン化物
第10回 ハロゲン化アルキルの反応:求核置換と脱離
第11回 共役化合物
第12回 ベンゼンと芳香族性
第13回 ベンゼンの化学:芳香族求電子置換(1)
第14回 ベンゼンの化学:芳香族求電子置換(2)
第15回 期末テストもしくは期末課題とまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
指定されている教科書に沿って授業を進める。有機化学は最低限のことを覚えた上でないと理解が進まないので,基本的な用語や定義については講義中にしっかり習得する。わからないことは積極的に質問して欲しい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習/復習及び課題をしっかり行い、内容の適切な理解に努めて下さい。同時に開講される「有機化学演習I」において,問題を解きながら理解を深める。さらに,教科書にある他の問題等にも積極的に挑戦することを推奨します。また,わからないことは積極的に質問して欲しい。

【成績の評価】
・基準
有機反応,アルケン,アルキン,ハロゲン化アルキルおよび芳香族化合物について,それらの構造と反応を正しく理解していることを合格の基準とします。
・方法
成績評価の方法として期末テストを実施する。また,毎回の課題に対する解答を,学習状況の参考とする。(a)期末テストで60点以上,もしくは(b)授業参加状況(20点満点)に期末テストの点数×0.8(80点満点)を足して60点以上で合格。(a)と(b)で点数の高い方を成績とする。

【テキスト・参考書】
マクマリー,有機化学(上) 第9版,東京化学同人
マクマリー,有機化学(中) 第9版,東京化学同人
これら教科書は「有機化学演習I」でも使用する。

【その他】
・学生へのメッセージ
高分子合成・構造の基礎となる科目です。しっかり理解しましょう。
・オフィス・アワー
講義内容に関する質問は講義終了後のほか,WebClassのメッセージ経由で受けつけます。また,対面での説明等を受けたい場合も,WebClassのメッセージ経由で時間を予約してください。

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