【授業の目的】
基礎的な実習を通じて「基礎的実験技術」と「成果を報告するための資料作成スキル」等の技術者・研究者として必要な基礎を学ぶことを目的とする.
【授業の到達目標】
本演習の達成目標は次の5つである. 1. 基本的な実験器具・機器の名称を理解できる. 2. 安全に実験が遂行できるよう試薬に関する基礎知識・器具使用方法などを習得する. 3. 実験データを適切に処理して結果を整理できる. 4. 基本的な課題に対する解決を導き出せる. 5. 実施した実験のレポート資料が作成できる.
【授業概要(キーワード)】
基本的実験操作技術の習得・科学的考察力/報告のための資料作成スキルの向上
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
本演習は必修科目である.2年生後期以降に開講される一連の実験科目の基礎を学習する.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
基礎的実験操作・課題実験・レポート作成で構成されており,下記の授業計画に従って実施される.
・日程
第1回: ガイダンス 第2回: 基本操作① 「液体の採取」 第3回: 基本操作② 「粉体の秤量」 第4回: 課題実験① 第5回: 課題実験② 第6回: 課題実験③ 第7回: 課題実験④ 第8回: 課題実験⑤ 第9回: 課題実験⑥ 第10回: 課題実験⑦ 第11回: 課題実験⑧ 第12回: 課題実験⑨ 第13回: 課題実験⑩ 第14回: レポートの書き方① 第15回: レポートの書き方②
課題実験①~⑩では,「酸塩基滴定」・「キレート滴定」・「粒度分布」・「顕微鏡観察」・「固体密度の測定」のテーマに取り組む.取り組む課題と順番はコース・班ごとに異なり,詳細な日程はガイダンスで示す.
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
実習までにテキストを熟読し、実験ノートに手順を予習しておくこと。また、ガイダンスの指示に従って実習にふさわしい服装・靴を用意し,テキスト,参考書などを持参する。実験の目的をよく理解し、班のメンバーと協力しながら実習を進めること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回予習をして臨むこと.演習中は,予習内容はすでに把握しているものとして、演習内容の詳細な説明は行わない.予習には1~1.5 時間程度要するので,前日までに余裕をもって取り組むことが大切である. 本演習では科学実験の基礎を学ぶ.演習で取り上げた事柄の中で興味をもったこと,不思議に感じたことなどについては自主学習で知識を広げることが望ましい.
【成績の評価】
・基準
本演習の評価は次の配分に基づく.「日々の実習に対する取り組み(計画的に実習に取り組んでいるか.自主的に発展させることができるか)(60%)」「レポート(適切にデータを処理できてきるか.要点をまとめて文章で伝えることができているか)(40%)」
・方法
「与えられた課題に対して積極的に取り組んでいるか」「書式を守って適切にレポートを作成できるか」に基づき評価する。総合的に60点以上を合格とする。なお、理由のない無断欠席や未提出レポートがある場合は不合格とする。
【テキスト・参考書】
テキスト (1) 第4版 続 実験を安全に行うために 基本操作・基本測定 編,化学同人(2017) (2) 技術レポート作成と発表の基礎技法,コロナ社(2008) 参考書・参考資料等 (1) 理科系の作文技術,中公新書(1981) (2) 第7版 実験を安全に行うために,化学同人(2006) (3) 化学を学ぶ人のレポート・論文・発表マスターガイド,化学同人(2010)
【その他】
・学生へのメッセージ
2年後期から始まる一連の学生実験の導入となる演習です.しっかり取り組みましょう.
・オフィス・アワー
質問等がある場合は,各教員のオフィスアワーを確認して問い合わせてください。出張や会議で不在のことがあるので、できるだけ事前に連絡してください。メールやWebClassのメッセージでの質問も受け付けます。
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