【授業の目的】
化学工業における安全に重点を置きながら安全工学の基礎を習得する.まず、リスクやハザードといった安全に関する基本的な考え方を理解し,続いて、安全な取り扱うという観点に基づき化学物質の性質を理解することを目的とする.また,危険物取扱者(甲種または乙種4類等)の資格を積極的に取得することを推奨する.
【授業の到達目標】
1) 安全対策の基本について説明できるようになる. 2) 安全な作業環境について説明できるようになる. 3) 固体・液体・気体の燃焼について説明できるようなる. 4) 危険物の分類や管理の基礎について説明できるようになる. 5) 応急手当の基本について説明できるようになる.
【授業概要(キーワード)】
安全,防災,危険物,化学物質,消防法,応急手当,救命講習,心肺蘇生法,自動体外式助細動(AED)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目は、化学・バイオ工学科のディプロマポリシーのうち, ・社会的な意義や責任感を自覚し,倫理的に正しい判断をする能力を身につけている. ・社会的・職業的に自立する意識と,社会と産業の発展に貢献する意欲を身につけている. ・他者と協力しながらチームで課題解決に取り組む能力を身につけている. ・応用化学,化学工学及びバイオ工学の基礎知識と,それらを応用する能力を身に着けている. ・社会的・職業的に自立する意識と,社会と産業の発展に貢献する意欲を身につけている. ・科学技術に関する知識・情報を的確に把握する能力と,生涯にわたって自発的かつ継続的に学習できる能力を身に着けている. に対応している.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう 12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
本講義はオンライン(WebClass)上で実施する.各自で各回の講義動画を視聴し,WebClass上の課題に取り組むことで学習を深める. 日程に合わせ,一週間に一課題ずつ取り組めるよう,順番に講義動画とWebClass課題を公開する.
・日程
第1回:安全工学について 第2回:安全の基本 第3回:安全対策 第4回:リスクアセスメント、危険物管理の基礎 第5回:作業環境の基礎 第6回:安全な作業環境 第7回:基礎的な物理・化学 第8回:燃焼の基礎 第9回:固体・液体・気体の燃焼、爆発 第10回:燃焼と消火 第11回:危険物分類の考え方 第12回:危険物の分類 第13回:応急手当の基本 第14回:応急手当の実習 第15回:試験と学習のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
安全について常に意識することが重要である.講義で扱った内容だけではなく,新しい知識を身につけられるように講義に臨むことが重要である.危険物取扱者(甲種または乙種4類等)の資格を積極的に取得することを推奨する.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
常に「環境・安全・健康」に留意すること. 危険物取扱者の資格試験に関する参考書や問題集が多くあるので,これらを用いて学習することも有効である.
【成績の評価】
・基準
「授業の到達目標」1)~5)に関するWebClass課題、対面で実施する期末試験の合計が60点以上であれば合格基準を満たす.また,危険物取扱者の資格(甲種,乙種4類)を取得した場合も「授業の到達目標」1)~5) を満たしたものとして扱う.
・方法
WebClass課題および期末試験に基づき成績を評価する.その比率を,WebClass課題30点,期末試験70点とし,総合点100点中60点以上を合格とする.また,危険物取扱者(甲種,乙種4類)の資格取得を加点の対象とする.
【テキスト・参考書】
テキスト:特になし 参考書:前澤正禮「化学安全工学概論」共立出版,北川徹三「化学安全工学」日刊工業新聞社,奥吉新平「甲種危険物試験合格大作戦」弘文社など
【その他】
・学生へのメッセージ
安全工学に関する知識が特に無くても理解できる講義を行う.講義動画の視聴には各回60~90分かかるので,学期末間際になって慌てて全講義動画を視聴することのないように,計画的にWebClassの課題に取り組むこと。
・オフィス・アワー
質問等がある場合は,WebClassのメッセージで問い合わせてください.
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