情報科学基礎
 Information Science Fundamentals
 担当教員:渡部 裕輝(WATANABE Yuuki)
 担当教員の所属:大学院理工学研究科(工学系)数理情報システム専攻
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:システム創成工学科  科目区分:必修 
【授業の目的】
現代社会では,「情報」を如何に活用するかということが,あらゆる分野,場面で重要な役割を果たしている.したがって,この「情報」を正しく理解し,情報科学を人間との関りの上で修得することは,これを専門とする者だけでなく,現代人すべてに必要なことである.この講義は,受講者が「情報」に関する科学的方法論と社会的意義を学ぶことにより,情報について自分で考え,これを活用できるようになることを目標としている.

【授業の到達目標】
1.情報の位置づけとそのキーワードを説明できる.
2.情報量の定義と2進法について説明し,計算することが出来る.
3.標本化,量子化,符号化,圧縮について説明し,計算することが出来る.
4.探索や整列のアルゴリズム,問題解決について説明し,計算することが出来る.
5.コンピュータ,データベース,Webの基本について説明できる.
6.ヒューマンインタフェースと社会・産業の中での情報について説明できる.

【授業概要(キーワード)】
情報量,2進法,標本化,量子化,アルゴリズム,ヒューマンインタフェース,コンピュータ,ネットワーク

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
指定したテキストや、講義中に配布する資料に沿って講義と演習を行う。
・日程
第1週 ガイダンス,「情報」って何?
第2,3週 現代社会と「情報」
第4,5週 「情報」の量としての定義,
第6,7週「情報」をどう記述するか
第8.9週 自然をどう「情報」化するか
第10週 「情報」をどう扱うか
第11,12週 「情報」はどのように処理されるのか
第13週 使う人にとっての「情報」,
第14週 社会・産業の中での「情報」
第15週 まとめと期末試験

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
広い知識を吸収することを求める。授業にきちんと出席し、興味を持ったことや分からないところは質問しようという気持ちで講義に参加してください
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講義で興味を持ったことや、分からないが重要と思われることは、自分でも調べて見ること。講義に自分から積極的に関わること。

【成績の評価】
・基準
1.情報の位置づけとそのキーワードを説明できる.
2.情報量の定義と2進法について説明し,計算することが出来る.
3.標本化,量子化,符号化,圧縮について説明し,計算することが出来る.
4.探索や整列のアルゴリズム,問題解決について説明し,計算することが出来る.
5.コンピュータ,データベース,Webの基本について説明できる.
6.ヒューマンインタフェースと社会・産業の中での情報について説明できる
・方法
テスト60点、レポート等40点
合計100点満点とし、60点以上を合格とする

【テキスト・参考書】
テキスト
野本弘平:「情報科学入門」,朝倉書店,2,800円+税

【その他】
・学生へのメッセージ
「情報」に関する技術が毎日のようにニュースに登場し,みなさんの研究や就職後の仕事にも重要な役割を果たします.この「情報」を正しく理解し,情報科学を人間との関りの上で修得することを目指してください.このことは,教養面,実用面で大切なだけでなく,みなさんの活躍する「現在」という時代を知ることにもつながります.

以上の計画は,社会情勢や受講生の理解状況により変更する場合がある.
・オフィス・アワー
随時相談に応じる,9号館600室

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