【授業の目的】
英語は,工学技術者や研究者にとって身に付けるべき必須のアイテムである。まず,化学英語に慣れて化学分野で使う英語に強くなることから始める。有機化学,物理化学,あるいは高分子化学に関連した英文のテキストや文献を読んで和訳し,これらの分野に関連する技術用語や文例を習得することを目的とする。
【授業の到達目標】
1.基礎的な化合物名や技術用語の英語表記,化学技術英語における論述ができるようになる。【知識・理解】 2.語彙力を強化し,化学英語を正確に和訳でき,意味を理解することができるようになる。【知識・理解】 3.翻訳ソフト,生成系AI,文献調査ツールなども正しく使うことができるようになる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
英語,化学英語,技術用語
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
化学英語は,化学に関わる全ての科目に関連する。また,英語力の習得により,国際的な課題解決において,リーダーシップを発揮できる素養を身に着ける(高分子・有機材料工学科のディプロマポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
テキストに基づいて輪講形式で行う。 中間試験,期末試験により予習・講義・復習の成果を確認する。
・日程
第1回目 ガイダンス・確認テスト 第2回目~第4回目 化学英文の朗読、和訳、内容説明 第5回目 Excelの使い方 第6回目~第7回目 化学英文の朗読、和訳、内容説明 第8回目 中間試験 第9回目 化学英文の朗読、和訳、内容説明 第10回目 論文の読み方・翻訳ソフト/生成系AIの使い方・著作権 第11回目~第13回目 化学英文の朗読、和訳、内容説明 第14回目 SciFinder・その他文献調査 第15回目 期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
テキスト,配布資料を通じて,自分にとって新しい用語・事実・概念を学習し,化学・科学的理解を深める。 予習時に不明だったところ,わからなかったところを確認する。 和訳をするときは,内容のわかる和訳を心がける。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習:次回の範囲を講義中に連絡するので,その部分を自分で読み,文法的事柄を確認しつつ,和訳する。意味の不明な専門用語や概念はチェックしておき,授業中に確認する。 復習:授業中に説明された,文法,専門的概念等を確認する。
【成績の評価】
・基準
下記基準に基づき,中間テストおよび期末試験の結果を総合して評価する。100点満点中60点で合格基準を満たす。 1) 基礎的な化合物名や技術用語の英語表記法を理解している。 2) 数多くの科学技術専門英語に触れて,英語論文中での論述法について説明できる。 3) 科学技術英語を正確に和訳でき,意味を理解することができる。 4) 科学技術英語の語彙力を十分に高めることができる。
・方法
中間試験50点+期末試験50点とし,合計100点満点中,60点以上を合格とする。
【テキスト・参考書】
講義で使用するテキスト: 伊藤浩一・蒲池幹治著「化学英語文献への誘い 英語演習を通して化学を学ぶ」,三共出版,2,530円 *テキストは第2回目の講義開始日までに生協等を通じて購入してください。
【その他】
・学生へのメッセージ
化学英語は,比較的簡単な構文と限られた数の用語で作成されています。まず,英文和訳を各自地道に行い,英語表記の技術用語や構文に慣れることから始めれば、簡単な技術英文が書けるようになります。 最近はweb上の翻訳機能の発達により,それらに頼りすぎて,英語を原文のまま理解したり,作文したりする能力を向上させる機会が減っているように思われます。しかし,スムーズなコミュニケーションを行うには,人や技術に頼ることなく自ら英語を体得することが肝心です。そのためには,何よりまず慣れることが大切です。自ら進んで取り組んでいきましょう。
・オフィス・アワー
講義内容に関する質問は講義終了後にお願いします。復習時の質問,対面での質問の予約はメールにてお願いします。メールアドレス等は初回の講義のときに知らせます。
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