物性工学実験Ⅰ
 Engineering Experiments in Polymer Physical Engineering I
 担当教員:高分子・有機材料工学科担当教員
 担当教員の所属:工学部・高分子・有機材料工学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:実験
 開講対象:高分子・有機材料工学科  科目区分:専門教育科目・必修(物性工学) 
【授業の目的】
実験を通して高分子材料の諸物性、その基本的な評価方法の基礎を学ぶ。
機能性高分子の成形加工、溶融体レオロジー、固体レオロジー、熱分析、構造解析等の実験を行い、実験データのとり方、解析方法、まとめ方、レポートの書き方など必須となる技術を習得する。本実験は実験Iと実験IIが対になって構成されている。本コースオリジナルの実験の他、光・電子材料実験及び合成化学実験の一部も行う。

【授業の到達目標】
高分子材料物性の基本的な実験技術を身に付け、幅広く高分子科学に関する知識を深める。さらにエンジニアの卵として必要不可欠の実験項目であるから、内容をよく理解しまとめ、良い「レポート」を書くことができるようになる。

【授業概要(キーワード)】
成形加工、レオロジー、構造解析、熱分析

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
高分子物性工学分野を学び、研究を進める上での入門科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
実験テーマにより授業の方法は大きく異なるので、指導者、実験補助者の指導のもとに実験を行う。
・日程
グループ毎に各テーマをローテーションする。

1.高分子溶融体の温度-時間換算則
2.成形加工(射出成形)
3.粗視化分子動力学シミュレーション
4.高分子フィルムのシール・剥離・引裂き特性

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
装置の扱い方、注意点を十分に把握して、現象の正確な把握と事故の防止に努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実験指導書を熟読し実験に必要な器具の使用方法の理解を深めておくこと。
実験で得られた結果の整理、及びその意味を関連授業で学んだ内容から解説し、レポートにまとめる。

【成績の評価】
・基準
成績については、レポートにより実験技術の修得度と意味の理解度を評価する。
・方法
出席点および提出された「レポート」の採点結果の2つで、総合的に評価する。

【テキスト・参考書】
専用の実験テキストを使用する。
各テーマを担当する教官の指示を仰ぐとよい。

【その他】
・学生へのメッセージ
授業で学んだ事が、実際にどのように生かされているかを実感出来るであろう。
本科目用の実験ノートを必ず用意すること。実験ノートの作成状況を時間中にチェックすることがある。事前準備が不十分な場合は実験できない場合がある。実験時の服装、実験用保護眼鏡の着用等についてはガイダンスにて説明がある。本実験は物性工学実験IIと合わせて履修することを前提とする。
・オフィス・アワー
各実験の担当教員による。質問等がある場合には個別に問い合わせること。

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