【授業の目的】
高分子物性の基礎(物理的性質) 本演習では高分子物性工学概論(2年後期)で学んだ内容を含み、高分子物性に関して簡単な自身での手でプラスチック製品に触れること、机上実験の動画、演習問題などを併用し、より深い理解を目指す。本講義の受講により、高分子材料の物性に関わる基本的な事項を体系的に習得することを目指す.
【授業の到達目標】
高分子材料特有の現象を理解する上で、その基礎を学ぶことは必要不可欠である.この演習の受講により高分子材料が粘弾性物質であることに由来する様々な物性を体系的に理解できるようになる.
【授業概要(キーワード)】
高分子材料、物性、粘弾性、成形加工
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
高分子材料の基礎と測定法に関する基礎的な知識の習得に位置づけられる。本演習は2年生後期の「物性工学概論」の内容について演習や動画などにより深く理解するためにある。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 12.つくる責任つかう責任
【授業計画】
・授業の方法
適宜、外部講師による講義も取り入れ自身が学ぶ知識が実際の現場にどのように活かされているのかを実感させる。基本的には対面で実施予定ですが、オンラインで実施する回もある予定です。また実施形式の変更もあり得ます。変更の場合は適宜 WebClassや講義中に口頭で周知します。毎週、講義前に各自WebClassや掲示板を確認すること。
・日程
基本的にほぼ毎回演習問題を出題する。
第1回 オリエンテーション、高分子の種類 第2回 5大汎用プラスチックの特徴(1) 第3回 5大汎用プラスチックの特徴(2) 第4回 ガラス転移と物性(1) 第5回 ガラス転移と物性(2) 第6回 弾性体、粘性体、粘弾性体の物性的特徴 第7回 ニュートン流体と非ニュートン流体の特徴 第8回 企業における研究開発と物性や成形加工① 第9回 企業における研究開発と物性や成形加工② 第10回 企業における研究開発と物性や成形加工③ 第11回 粘弾性モデル(1)Maxwelモデル 第12回 粘弾性モデル(2)Voigtモデル 第13回 プラスチック成形加工 第14回 プラスチック成形加工の応用例 第15回 まとめと期末試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
適宜机上実験等を行い理解につなげます。演習問題に解答することで深い理解につなげます。自身で確認し高分子材料の物性的な特徴を理解してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
2年前期開講の「物性工学概論」の内容を復習しておくこと。演習問題を配布し実施するので、不明な点は復習すること。
【成績の評価】
・基準
高分子材料の物性に関する基礎的な事項について理解し、適切に説明できること、また授業で得られた知識に基づいて主体的に考察し、論述出来ることが合格の基準です。成績は演習問題の提出状況や内容、平常点(ログ履歴も利用する可能性あり)、期末試験の成績などで総合的に評価する。
・方法
成績評価が以下の通り行う。 期末テストで60点/100点満点以上を合格とする。 これに演習問題の提出状況や平常点を加味する場合もある。なお全講義回数の1/3の欠席がある場合は評価対象としない。
【テキスト・参考書】
2年前期開講の「物性工学概論」で用いた以下の指定テキストを用いる。 「高分子化学 第5版」 村橋俊介、小高忠夫、蒲池幹治、則末尚志 編」 共立出版(株)
(参考書) 「講座・レオロジー」 高分子刊行会 「高分子材料の化学」 井上祥平、宮田清蔵 共著」 丸善出版(株) 「おもしろレオロジー」 増渕雄一著 (株)工業調査会
【その他】
・学生へのメッセージ
高分子特有のユニークな物性に対し、「なぜ?どうして?」という興味を持って学習して欲しいと思います。基礎的な数学、物理を修得していることが望ましい。
・オフィス・アワー
質問等はWebClass上からメール等にてお願いします。
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