【授業の目的】
高分子固体に特有の力学的性質を理解し,材料設計に資する基礎を習得することを目的とする.
【授業の到達目標】
(1)高分子固体材料中の分子描像が理解できる.【知識・理解】 (2)高分子鎖の大きさと運動性を見積もることができる.【知識・理解】 (3)応力とひずみの関係を理解できる.【知識・理解】 (4)凝集構造と力学的性質との関係を理解できる.【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
高分子固体, 粘弾性, ガラス, 架橋, 塑性, 機械的強度, 破壊
【科目の位置付け】
材料力学の基礎と高分子の力学物性の理解を目指す基礎科目であり, 高分子を用いる材料設計に応用できる基礎力を身につけるための科目である.
【SDGs(持続可能な開発目標)】
09.産業と技術革新の基盤をつくろう 12.つくる責任つかう責任 14.海の豊かさを守ろう
【授業計画】
・授業の方法
講義は,主として板書やパワーポイントを用いて行い,必要に応じて資料を配布する.
・日程
第1回 ガイダンス 第2回~第7回 力学的性質の基礎(液体と固体,フックの法則,ひずみと応力,応力分布,弾性変形,塑性変形,引張,圧縮,曲げ) 第8回 中間試験とまとめ 第9回~第14回 高分子材料の力学的性質(粘性と弾性,粘弾性の現象論,粘弾性の分子論,凝集構造と力学的性質,相転移と力学的性質) 第15回 期末試験とまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
予習をし, 授業に集中することで, 授業中に理解しきるよう心がけてください.
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
疑問点が残った場合は,早めに解決するよう復習を心がけてください.
【成績の評価】
・基準
中間および期末試験に,不定期で課すレポートを加味し,100点満点で60点以上を合格とする.
・方法
試験(中間および期末試験)およびレポートの点数を基準に総合的に判断する.
【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しない. 参考書: 「基礎高分子科学 第2版」(ISBN 9784807909629) 「高分子の構造と物性」(ISBN 9784061543805) 「高分子材料強度のすべて」(ISBN 9784907002084)など.
【その他】
・学生へのメッセージ
本講義の内容を速やかに理解するために, 熱力学を習得しているのが望ましいです.
・オフィス・アワー
月曜日16:00~17:00. 電子メールでの質問や面談予約は随時受け付けます.
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