研究開発プロポーザル
 Proposals for Projects on Polymer Science and Engineering
 担当教員:高分子・有機材料工学科担当教員
 担当教員の所属:工学部
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:6単位  開講形態:講義・演習
 開講対象:高分子・有機材料工学科  科目区分:専門教育科目・必修 
【授業の目的】
研究や開発をはじめるにあたり、文献調査、予備実験を通して自分の頭で整理して研究開発計画を提案(Proposal)する。
会社では、新規に研究開発する際には、必ず、特許調査・文献調査・予備実験を行い、プロジェクトのスタートを提案し議論する。卒業研究をはじめる前に、与えられた研究課題についての文献調査および予備実験を行うことで、「先行研究として何が実施されていて、現状では何が課題なのか。何を目標に仕事を進めればいいか。」をまとめ、研究スタート、プレゼンテーション基礎訓練の体験をする。

【授業の到達目標】
英語の文献を読む力を養うこと、研究動向や特許情報の調査ができるようになること、およびこれから研究開発に臨むにあたって強化すべき調査技術、基礎技術・知識、チームワーク作業、機器操作の修得、などが狙いである。

【授業概要(キーワード)】
各種専門分野の実験技術の習得、学術論文の読解、データ解析

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%

【科目の位置付け】
ディプロマポリシーにおける専門分野の知識と技能に該当する。研究室に所属し専門分野の知識を習得するとともに高分子科学及び有機材料科学の実験技術を身に付ける。また4年から始まる卒業研究がスムーズに行われるように十分な知識と技術を習得することが望ましい。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう
02.飢餓をゼロに
03.すべての人に健康と福祉を
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を

【授業計画】
・授業の方法
主に実験と講義を通して行われる。各研究室において専門分野の知識や技術を実験や学術論文の読解から習得するとともに、セミナー等を通して教員からの講義を受ける。
・日程
この授業に関する詳しいガイダンスを経て、学生が希望する各研究室に配属される。その後は、約5ヶ月間配属先研究室の授業計画に従うこと。
研究室によっては、

1.基本的な専門実験技術の習得
2.文献調査の方法
3.研究に関連する情報処理
4.専門分野の論文読解力向上
5.卒業研究と連携する基礎的実験の練習
6.プレゼンテーションの体験

などが企画されている。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
研究開発プロポーザルの授業では、卒業研究を行なうにあたり各所属研究室における専門分野の知識や技術を習得する必要がある。学習の方法としては担当教員より指示された予備実験又は論文等の文献調査及びその読解を行なうことが必要である。また定期的にプレゼンテーションを行なうためプレゼンテーションやデータ解析の技術を習得することが望ましい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
時間外においては自主的に専門分野の最新研究論文を調査し、独自に読んで整理することが望ましい。実験等においては教員の監視外で行なうのは危険であることからデータ処理やプレゼンテーションの作成などを行なうことを優先する方が良い。また学生間においても積極的に専門分野や自身の研究データ等について議論するのが良い。

【成績の評価】
・基準
専門分野の学術論文を調査及び読解する能力があること
専門分野の基礎的な実験技術を習得していること
実験で得られたデータを自身のみでデータ解析しプレゼンテーション形式で発表すること
上記を満たすことで本単位を認めるものとする。
・方法
各研究室における履修態度(実験及び論文検索)、基礎実験の報告レポート及びプレゼンテーションを総合して評価を行う。

【テキスト・参考書】
所属研究室の専門分野によりますので、各研究室の担当教員に確認してください。

【その他】
・学生へのメッセージ
3年前期までに修得した授業、実験、演習の内容を前提として、より専門的な科学的考え方を学生個人が深めてもらいたい。したがって、3年生前期までの実験などの必修単位はすべて取得していること。この授業を延長する形で、4年から卒業研究に入る場合もあり得る。
研究室配属のガイダンスに必ず出席すること。研究室配属後は、研究室ごとの授業計画、実習計画に従って履修していく。
・オフィス・アワー
オフィスアワーは所属研究室の担当教員によりますので、事前に確認してください。

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